南方の子、ユビワsp.・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

南方の子であろうという種が宮川湾で出ました。

ユビワミノの仲間
Abronica sp.


水中で見ていた時は
「ユビワにしてはなんか変だなー」
という疑問しか湧きませんでした。

(笑)

変もなにも、こんな色合い、面構え、ザ・ユビワじゃないです。
^o^;



P4290142.jpg

貴重なのでラバー撮りしました。


こんな南方の子がどうして三浦半島の先端に来たのかは知りません。
南方航路の大型船が東京湾に入るので、それに乗ってやってきたのでしょう。

と、その信ぴょう性はさておき、こんな小さな個体が何かの理由で流れてきて、
それが宮川湾という狭いエリアにたどり着き、
しかもトビ根のウミウシの壁に降り立ち、

そして人間に見つけられてしまう・・・・・

人間だってそこにたまたま潜ったようなもんですよ!!

偶然と言いますか、不思議な出会い。
こういうことがあるからウミウシ探しは楽しい♪という方が多いと思います。


ボクと一緒にウミウシを探しましょう!!!




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これはアカエラこれもアカエラ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

下の写真の子はアカエラでいいと思います。

あ、ここ3回分のブログの内容を継続してますよ!!
先にそちらをご覧くださいね。


まずは写真ですねー


P4170067.jpg

この写真の子とひとつ前の写真の個体が同じに見える方も多いと思います。


でもよぉーーーく見てみましょう!!

背側突起に白いラメのような斑点がありません。

アカエラミノには実際にこのタイプもいっぱいいまして、
斑点があるタイプとこれと半々ではないかとすら思っています。

ただ、これはあくまで憶測ですが、成長による影響が否定できないようにも思えます。
というのも、10mmを超すようなタイプにはほぼ背側突起に斑点があるのに対し、
5-7mm程度の小さいサイズのアカエラに斑点なしが多く含まれるように思います。

また、写真の個体をよく見ると、背側突起の一部にひとつふたつと白い斑点があるのが見えます。
これが成長過程での出現かもしれないと考えることが出来る理由にもなりますね!!



もは大きいアカエラで背側突起に斑点のないタイプを発見したら、
このブログですぐに紹介しますね!!




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ザ・アカエラミノがこれ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

サクラミノ、あいの子ときて次がザ・アカエラミノです。


アカエラミノのシーズンは今でして、夏に向けて少しずつ数を減らしていきますが、
秋に突然1個だけ見たりすることもあります。

が、多くは見ないのでシーズンは春夏でしょう。


ひとつないしふたつ前のブログに戻って見比べて下さいね。
アカエラミノの特徴とサクラミノの特徴を良く記憶し、
その上であいの子を見ると合点がいくと思います。



P4230089.jpg

背側突起にやや疑問を感じるアカエラもいるんですよねー。
もうそうなるとアカエラには疑問だらけということになります。


写真の個体は体表や背側突起に白く細かい斑点がありまして、
これぞアカエラミノの特徴と言えます。

他に触角と口触手の半分ほどから先端に向けて白い線。
これもそうですね。

そういった箇所をどのように受け継ぎ影響を受けたのかを、あいの子を見る場合の観察のポイントにしています。



ザ・アカエラなのに背側突起が???の個体はこの次にアゲます。
そういうのも見てみて下さい。




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これがサクラとアカエラのあいの子??・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

あいの子って今は使えない言葉でしたっけ??

ま、いいや。

前のブログでサクラミノの美しさを述べましたが、
文末にサクラミノとアカエラミノの交接について触れました。

この交接は実際に見ているので、あとは受精され産卵されたかどうかが疑問です。

産卵しているであろうと推測される理由の個体がこれです。

写真



P4080161.jpg

これは春のこの時期しか見られません。
サクラミノやアカエラミノが出る主な時期も今頃です。

この写真の個体は、アカエラミノとサクラミノの両方の特徴を受けていると思えてなりません。


触角と口触手の白い線と背側突起はアカエラミノ
触角間にある白い線と体色、口触手や触角の白い濁り具合はサクラミノ


これは見事に両方を受け継いでいます。

が、ここで問題。


この個体の産卵及び卵(個体のすぐ傍にある)は見た事がないのです。

つまり、ハイブリッドの個体には生殖能力がないのではないかという推測。
そしてそれが正しい場合、この個体はやはり「あいの子」
ハイブリッドということでしょう。


産卵を確認すべく調査を継続していきます。




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サクラを美しいと見る和の心・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

三浦半島においては、残念ながら桜の木々は既に葉桜となってしまいました。
桜の木というモノは、桃色の花満開の時と緑の葉だけの姿と、
どうしてこうも受け取る印象が違うモノなのか・・・・・

楽しめないギャップです。



城ケ島水域における海のサクラは今がシーズン。

白い体に薄い桃色のミノ
個体によっては触角の間に白い線が良いアクセント

サクラミノの良いところは、大きさがそこそこあるので写真が撮りやすいのと、
どう撮っても綺麗に撮れるという優秀さ。

色がのりやすいんですよね。



P4170125.jpg

白い線が触角間にあるタイプですね。

アカエラ属なんですが、もうここ何年も見てませんが、
アカエラミノとサクラミノの交接を過去に見た事が2回あります。

この交接で実際に産卵したところまでは確認してないんですよねー。

つまり、単なる交接で終わっていたかもしれないという推測と、
産卵して中間的な個体(ハイブリッド)が誕生しているのかも知れないという推測。

ボクがよくFacebookでアカエラの仲間としている子はこの時期によく見るのですが、
あれがこのハイブリッドじゃないかとずっと思っています。

根拠??
ぜんぜんありませーーーん 
(笑)

その個体の写真は次の更新で載せましょうネ。



と、そういうのはさておき、サクラは和の色々なスタイルの中にテイストとして存在しています。

桜色
桜吹雪
桜餅
桜エビ(ボクの大好物)
桜でんぶ

桃色のモノは「サクラ」と名付けられやすい実情があります。
それだけ日本人に好まれるワードなんですね。




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城ケ島が当分クローズなので・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

もう何年も年中潜っている城ケ島の海・・・・・

城ケ島と宮川湾のウミウシのことはボクに聞いて、ってくらい自信はありますが、
潜れないんじゃしょうがないですね。



他のことは知りませんが、城ケ島水域は相模湾側と東京湾側で表情が全く違います。


今の時期にお勧めなのがタマゴバロニアに棲むバロニアモウミウシ。

このウミウシはタマゴバロニアの中に棲みついて、中の葉緑体である組織体を濾しとって食べ、
時期がくるとその中で産卵をします。

運が良いとこの球体の中で産卵中の個体を観察出来るんですよねー。


P3170004.jpg

画面左下に大きな穴が見えますね。

こんな風に穿って穴を開けて中に侵入します。

そのシーンは何度も見てますが、結構早いんですよ。


この個体は産卵はしてませんが、顔側から撮れたナイスショットなので今日の写真です。

全ウ連の季刊モノに使って頂くため送った写真なんですがね。



それにしても潜れない今、とても残念です。
最後に見つけたフジタブラザーズ、元気にまだいるかなぁー

ToT


宮川湾での活動は引き続き続けて参りますよ。




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ユビワとモモ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ユビワミノで白と青の感じのタイプは、これぞ「ザ・ユビワ」で議論の余地なし。

それ以外でピンク色のタイプがいまして、
これが問題。



そしてピンク色のタイプにも2通りいるのが混乱に拍車をかけます。


オモシロイ写真が撮れました。
2個体が同じ画面に収まってます。
(笑)



P4120020.jpg

左の個体と右の個体は見た目でかなり違いますよね。

それは明らかに背側突起が違うからです。


両個体とも先端が白く次がピンクでここまでは同じ。

しかし、その下の白い部分が濃密である右の個体と、
ほんのり薄い白の部分しかない左の個体。

これは大抵の場合でピンクの個体にある差異です。


日本のウミウシでは左の個体を「モモミノウミウシ」としていますが、
世界のウミウシでは現状ユビワミノのままです。

これはどちらが正しいかというより、個体を採取してDNAを採らないと同定出来ませんね。

背側突起の単調なる色の違いはアテになりませんが、
模様や配列の違いとなると、別かな・・・・とは思います。

ちなみにこの2個体、こうして一緒にいたワケではなく、近くにたまたまおりました。


あ、そもそもこのピンクの個体双方をユビワミノの中に入れていいのかどうかが怪しいです。
と、もう随分前から異論を唱えていますが、ボクだけのようです。




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サガミミノの美しさは格別・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

宮川湾は今の時期、探せばウミウシは結構でます。

出ますじゃなくて出します・・・・・かな。

パッと見、えーーいない、と思われる感じですが、
出すことに必死になればそれなりに出ます。



サガミミノは出すというより見つかります。

結構大きい子が多いからというのと、壁面に張り付いてるからですね。

張り付き方がとても強いので、無理やり剥がすと背側突起が脱落するので、
慣れてない方は触らない方が良いでしょうー。


ゲスト様のために下りて頂きました。

上手く撮って頂けると嬉しいですね!!!



P4080048.jpg

壁面に着いてる状態のモノを撮ると上面からの写真
(証拠写真のよう)
になるんですよね。

図鑑で使うぶんにはそれでもいいですが、ボク、いや、ウミウシハンターズとしては
写真の撮り方にもこだわりを持ちたいとの想いから、
なるべく構図作業が可能なように配慮致します。


特にサガミミノの場合、全身がピンクみたいな蛍光色が特徴なので、
いい加減に撮ると前後すら分からなくなります。

つまり、触角や口触手を一層意識して撮るように心掛けた方がいいですね!!



ウミウシは個体によって構図が変わるとボクは思っています。



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ボクの大好きなフジタ君・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

今の時期しか出ない子は色々ありますが、
ラメリウミウシ上科とフジタウミウシ上科はボクの好きな種類でして、

写真にアゲますフジタウミウシは、もっとも好きなウミウシの一つです。



P4050035.jpg

どうして写真が縦になるかな・・・・・(笑)
それと、証拠でしかない写真
(笑)


このフジタウミウシ(ザ・フジタとよくいいます)は今の時期、
3月から6月までしか見れません。

よそでは知りませんが城ケ島水域ではそうです。

ちなみにザ・フジタ、フジタの仲間が2種類、クロコソデ、コナフキが出ますが、
ボクはこれら全部が好きです。

フジタ科となりますとハナサキ亜科、クロスジリュウグウ亜科、フジタ亜科
それぞれがそれぞれの季節に出ます。

ハナサキ亜科のエダ系の子らも今しか出ないですね。

クロスジリュウグウ亜科の子らは今よりもう少し前がシーズンですが、
黄金のコミドリやオナラ色のコミドリは今がピークです。
(笑)



フサコケムシ、ジュズツナギコケムシ??がよく育つこのシーズン、
ご時世もあり潜れない城ケ島・・・・・残念です。

宮川湾は通常通り潜れますので、しっかり観察していきたいと思います。

あ、サメハダコケムシにも稀に着いてるんですよねー
悪食??

(笑)




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仙人さまとはこちらのことです・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

先のブログで書いたのはセンヒメ。
とっても綺麗ですよね!!

そのセンヒメと同じ属でセンニンというのがいるとも書きましたが、
小さい個体が多い中、大き目の個体に出会えたのでご覧あれ。


写真


P4080061.jpg

ピンク色のセンヒメとは美しさの点でえらい違いなんですが、
これで基本的な構造はほぼ同じ。

地味さにいたっては抜きんでているとボクは思っています。
(笑)

水中でもゴミと見分けがつかない・・・・・

仙人様の名を戴いたのは明らかにこの外見からでしょうか??
三国志や水滸伝に出てきそうなポロを纏ったお爺さん。

その印象で名付けられ、ピンクのセンヒメは姫、薄汚れた感じのセンニンは仙人です。

^o^;


よぉーく見ると体表に青い斑点がいくつかあります。
それがチャームポイント(特徴)ですね。




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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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