シロキズイバラ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

昨日はちょい久しぶりの個体に出会えました。

白キズのイバラ

稀少です。
去年は2個しか見ていません。

しかもへいぶ根。
この個体はいつもへいぶ根なんです。
しかも砂でモサモサしたところ。

と言っても、砂地が好みなんじゃなく、砂混じりのモサモサしたところに固着するコケムシがエサなんだろうと思います。



P6290004.jpg

ハイ写真縦ーーー!!
なんで??(笑)



体中に白いキズが模様としてあります。

ボクがよく言う「男イバラ」(イバラウミウシ)に似ていますね。

どちらもボクの好みですが、レア度でいえば歴然とした違いがあって、断然白キズのイバラです。


この個体もシロキズイバラという名前で良さそうですがね。


ウミウシを研究なさっていたり著書を出版なさる方々の意向も聞かず、
前ブログのアカイコミノ
このシロキズイバラ

を使わせて頂きます。
^o^;


通称として




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赤い子というミノウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

赤い子と呼んでいます。

この子はどうも城ケ島でよく出るようで、よそではあまり出ません。

分類もされておらず、形態からホリミノ属の仲間では??とされていますが、
それが根拠に基づいたものかというと否定致します。

新刊1260図鑑には掲載されていません。
不明なため見送った可能性があります。

日ウではヒダミノウミウシ上科まで、
世ウではホリミノ属の仲間と属まで落として掲載しています。



P6280064.jpg

背側突起の特異さ、口触手の短さ、
これらを見るとホリミノ科の仲間だと思われますね。

これまで相当数の同個体を見ていますが、どれも特徴は同じでして、
個体差でこの容姿もあるといったことではありません。

これはこういう特徴の個体なんです。

あくまで形態での話ですが、ホリミノ科の仲間と科までは落とせるかと思います。




城ケ島での出現率の高さにちなんで、我々が呼んでいる安易ではありますが分かりやすい、
「アカイコミノウミウシ」
という和名は如何でしょう??




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連日クタクタで更新が遅れました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

あれやこれやとやること多し。
潜るのもそうですが、諸事雑言、あれ??
(笑)

諸事多し
または諸事万端

やることがとても多いですね。




先日の宮川湾にて、世界のウミウシの木元さんと潜りました。

ヒララメリというヘンテコなウミウシ、珍種のウミウシ狙いだったのですが、
あれを狙っているといるわいるわ・・・・・

いや、今まであれを狙って潜ったことがないので、実はいっぱいなんだなー
なんて笑ってしまいましたよ。

^o^


その日はボクてきには、これ!!



P6230003.jpg

やや大きめのクロイバラ

赤くて素敵なんですが、もっと真っ赤な個体がいる筈なんです。
これでもオレンジから脱却はしていますがね。

脱却ってワケでもないんですが(笑)



P6230052.jpg

こっちは2mmほどのクロイバラ

まだ超オレンジですし、突起も模様もハッキリしていません。


ちなみにこの子は2枚だけ撮ったら飛んで行きました。
この日はウネッていて、そういう日はウミウシも飛んで行こうとすること多し。

あれはどうしてなんでしょうね???



クロイバラはこれからも出るかと思います。
エサのコケムシも複数食する筈です。

カイメンやヤギの残骸に固着するコケムシが好みのようですよ。

あ、そうそう、そろそろヤグルマですね。





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あれ??増えてる。なんてよくある話・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

定着してたウミウシが2個や3個に増えてたなんてよくある話です。

何故増えるんでしょうね??


考えてみましょう。


先ず、定着しているということは、そこにエサがあるからというのが一番大きいです。

エサは様々ですが、生物である以上エサは必要で、出来ればそれに困らない生活が出来た方がいいのは当たり前です。

人間もそうですね。
^o^

とすると、とあるエサに定着しているウミウシがいたら、そのエサを嗅ぎつけてもう1個体現れても何ら不思議ではありません。


じゃ、どうやってそこに集まるんでしょうね??
やってくるのでしょうね??


ひとつは、エサが放つ化学物質を感知する・・・・・これはエサがウミウシを呼んでいるのではなくて、エサ(動物としておきましょう)が生存のため若しくは種の保存のために放つ化学物質で、これはそれをエサとするウミウシには感知できるレベルの微量だそうです。
ミツバチが咲いた花に集まる、みたいな。

もうひとつは、ウミウシが通った際に残す足跡です。
足跡というのはウミウシの腹足から出る分泌物のことで、その痕跡を辿ってそこに行きつくのです。
そうすれば自然と仲間のいるところに辿りつく・・・・・仲間がいるところ、つまりはエサ場の可能性が大なワケです。

ま、後者に関しては交接のためとも言えますがね。
しかし、保存生存という両方のためであって、必ずしも交接のためだけではないようです。




P6210005.jpg

どうして写真が縦になるんだろう・・・・・(笑)


この個体は発見時は単独でした。

昨日観察したら2個に増えてまして、とても小さい方が急に現れましたね。

どこかからやってきたようです。



アオウミウシsp.でして、今はまだ学名も和名もありません。
去年、海外の研究者に検体提供しましたが、あれからどうなったのかな・・・・・




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この時期限定種・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

4月から6月にかけて出現する種がいます。

着き方に特徴があって、姿形も特徴があって、
ボクは個人的に大好きです。


そうですね、特に5月と6月ですね。
褐藻類が割と元気になるのが5月6月で、それを過ぎると少しずつ溶けていってしまうので、
これらのウミウシも着かなくなります。

というか、いなくなります。




P6200137.jpg

レオステゥスレトゥス属の種だそうで、ホリミノ科の仲間ですね。

このレオステゥレトゥス属の種の外見的特徴は、ホリミノ属の仲間と大変よく似ています。

特にホシアカリミノが最も似ていますね!!

なんせ、褐藻類に同じような着き方をしますし、外見的にも判別が難しい時もあります。



それにしてもこの難しい発音はやめてもらいたいなと。
(笑)



頃は既に6月下旬

もうそろそろ限界かな、数が大幅に減りました。

今や見つけるのも一苦労ですね。


というより、城ケ島の岩骨に褐藻類が皆無です。
へいぶ根はありますが。


現在、水温の上昇による水底環境の異常な変化に見まわれております。




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ちびカトちゃんが出ましたよ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島へいぶ根ですが、カトウイロが出ました。

とても小さい子。

といっても4mmくらいあるので、模様もそこそこ出ています。


写真


P6160214.jpg

3ミリ以下だとここまで模様が出ません。
出ないけどカトウイロだと分かる程度には出ています。

写真の個体くらい模様が出ていると分かりやすいですね。

間違いなくカトウイロだと。


カトウイロはサラサと似ているので、極小のうちは触角か二次鰓の色の違いを見るしかないです。

紫色ならカトウイロ。



城ケ島ではカトウイロは東京湾側にしか出ません。

へいぶ根のオーバーハング下かその裏側の斜面、
どちらにしてもあのエリアでしか出ません。

どうしてあのエリアに限定されるのか分かりませんが、
産卵と孵化と幼生時代の行動範囲の関係なんだと推測出来ますね。

ってか、それしかないと思います。


日曜日に行ってまだいるか確認してきます。

一応エサに着けておきました。




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ずっと前からいたかのような佇まい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

宮川湾のとある場所に、今はヒララメリがおります。

見つけた個体をエサ場に連れていったのですが、
お引っ越ししてすぐに産卵を始めました。

2週間くらい前ですかね。

えっ??
なんで??

って思いましたよ。相手もいないのに産卵するなんておかしいですもんね!!

鶏のように夢精卵とかあるならまだしも。



つい先日、謎が解けました。

もう一個いたのです。
同じコケムシ上に。


いやぁーーー気がつかなかったですねー。
^o^;


ちゃんと見たんですよ。他にいるんじゃないのかって。

でも気がつかなかったってことは、相当に擬態上手です。



P6130001.jpg

あれ??
写真が縦だ (笑)


大きいのと小さいのがいますね。

大きい方が連れてきた子
小さい方が知らなかった子


卵のお相手はこの子だったのかぁーーー

って、断言出来ませんがね。
(笑)



ウミウシの中でもかなり上位の擬態上手だと思います。




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新しい図鑑が出ました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

座間味の小野さんと八丈島の加藤さん共著の図鑑が出ました。

ウミウシ1260種

全頁全個体にイラスト付きで探しやすく分かりやすい本です。

Amazonで購入できるので興味のある方は是非!!




嚢舌目が一番後に掲載され、進化の中ではもっとも前進的と捉えられています。

分類については新しくまとめられました。

本をご覧頂き、皆さまでご理解を下さい。




今までの分類の踏襲と、そして全く違った分類、特にミノウミウシの中で驚きがあって、
ボク自身も混乱というか、考えさせられることもあります。

どう把握、採用するかは今後の課題といたしましょう。

あ、ボクの写真も3つだけ使われています。

^o^




昨日の宮川湾のウミウシは次の稿で。




デザイン③ - コピー




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こっちのキセワタも出始めました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

前投稿はキセワタガイ、もしくはピットマンキセワタ。

今日のもキセワタ。
はい、アカキセワタです。


昨日の宮川湾のトビ根のあちらこちらでペシッとしたら出てきました。
全部で4個体。

シーズンですね。

そういえばモンガラだかヒョウモンだかのキセワタもいっぱい出ます。
昨日も数個体を出しましたが紹介しませんでした。
^o^;


ボクはアカキセワタはわりと好きです。

見慣れない方が見るとタラコに見えるそうです。
そう言われるとカラスミに見えるんですが・・・・・

(笑)



P6100032.jpg

確かに見えます。

ボクの「カラスミ」の方がピンときません??
(笑)


この種はヒョウモンキセワタ(モンガラキセワタ)と同じで岩場に出ます。
生息地域はこの2種は同じですね。

城ケ島水域では砂地では見た事がありません。

キセワタなのでエサは何かの稚貝や小さな甲殻類だろうと思いますが、
残念ながら見た事が無いです。

ですが彼らの生息域では稚貝やカイアシ類の他、ワレカラ等の甲殻類も多く生息するので、
恐らくはそれらがエサであろうと考えています。

が、デトリタス等の遺骸排泄物由来の物質かも知れない可能性もあります。




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こういうのはボクの好物・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島の岩骨

水底をペシペシしていたらキセワタが出ました。

おや??珍しいな。
岩骨でしょ??

キセワタなんぞは砂地に出るものじゃないの??
そう思ってました。

いや、たまたま流されてここまで来ただけかも知れないですよね。
^^;


写真をアゲますがとても地味です。
(笑)




P6090048.jpg

これ、貝の部分がとても長く、体中に白い斑点があります。

日ウはこれをピットマンキセワタにしています。

世ウにはピットマンキセワタそのものがありません。


頭楯目っていいですよねー
原始性が好きです。
素朴な姿にロマンを感じます。



さぁ、この個体はどう判断されるのだろう。




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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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