謎モウミウシとワレカラ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島初で近隣でも見たことないモウミウシの類が先日出ましたが、
撮影時は赤い海藻が邪魔だなぁーーと思っていたモノが、

赤いワレカラだったとは!!

(笑)

最近ボクはワレカラも好きです。

ヘンテコな甲殻類だなぁーーなんて思いながら見たりしています。
^o^



と、ワレカラは置いといて、


P8290019.jpg

水中ではミドリアマモかなーと思っていたのですが、
よく見ると背側突起がウロコ状ではないですか!!

目が悪いことを恨む瞬間です。
(涙)


アリモウミウシ属の何かですね。

何かは分からないですが、そこにしか置くところがないと思います。

と言ってはみるものの、世界のウミウシに上げてみて
どこに振り分けられるか・・・・・


サイズは3ミリなかったです。
ゲストさんを待っていたけど、別の個体に張り付いて動かないので、
気がついたらいなくなってました。

^^;


でも、なんとなくですが、新ルンルンの時もそうでしたが、
なんかまた会えそうな気がします。





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ガブリ!!・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ネンプロータ属のリュウグウの成体が城ケ島で見つかるのは大変珍しく、
これは良い機会だということで摂餌行為を見てみたいなーーっと。

最近の相模湾側で出ていまして、常に移動してどこにいるのか分かりません。

が、今日も見つけまして、ホヤが群生している場所へ連れて行きました。


はい、早速食べ始めましたよ。


ただ、失敗しましたね。
口球が飛び出て喰らう場面を撮るには低地過ぎました。
(汗)


み、見えない・・・・・



P8280063.jpg

ネンプロータの幼体は城ケ島でも見つかります。

が、フサコケムシに着くんですよね。

おかしくないですか??
だって、ネンプロータ属の子はホヤ食ですよ。

仮説ですが、これはフサコケムシをエサとするタンブヤ属から派生したのがネンプロータ属で、
幼体の頃はタンブヤ属の面影を残すため、コケムシ食なのではないか・・・・・

つまり、時期が来るとホヤ食に切り替わると。

こう仮説を立てると辻褄が合います。


タンブヤから枝として出たネンプロータ。



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シラヒメという普通種・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島水域では滅多に出ないシラヒメウミウシです。

が、温帯域では比較的普通種の部類であると・・・・・


えええええっっ??
-.-;


年に1-2個しか見ませんけどねー。

城ケ島水域が温帯域ではないということでしょうか??
そんなことないですよねー

ボクは城ケ島水域は以前から、

北方域と温帯域の間

このように考えていました。


出現するウミウシが西伊豆とは結構違っていて、
大きな違いは南方の種がほとんど出ないということ。

それでもたまに出るのですが、それは流れ着いただけの偶然の産物なんです。



P8250052.jpg

パッと見、別に大したことはないのですがね。

結構いるシラユキと何が違うんだ、と。。。
そんな言われ方もするシラヒメ。

まっ、違うところはいっぱいあるのですが、
このウミウシ、城ケ島水域が太平洋側における北限ではないだろうか。


地理的にギリギリであるからして出現数も少ない、
それは繁殖しづらいからということと比例する、という推論に立っています。




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アエカミノは嬉しい一品・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ゲスト様が見つけて下さったボクの好物。

年に1個か2個しか会えませんよ。

アエカミノ



P8220099.jpg

サイズが小さすぎて、まだ背側突起の特徴が出ていません。
本当はもっと黄色い環があるんですが。

が、口触手先端から顔を経てもう一方の先端まで伸びる黄色の線はしっかりと見えます。

それだけで水中でもアエカミノと認識出来ました。



このミノは水底にいるんですよね。
水底の海藻にまぎれて。

本当は常にどこかにいるんでしょうが、個体数が少ないと、
たまたまその場所をボクが通過しないと出会うことはないですよね。

城ケ島水域でも出ておかしくないミノウミウシは他にもいっぱいいるんですが、
いつ出るのか期待して待つことにします。



はぁー、それにしても、20-30年前の目に戻りたい・・・・・
(笑)




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正体不明のドーリス、オレンジゴマ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島水域で時々出るドーリスの不明種がいまして、
今日見つけました。

年間1-2個出会う程度でしょうかね。

季節は春が多いという記憶ですが、真夏の今日も出ましたね。
ということは水温は関係ないようです。


ドーリス上科の仲間ということになっていまして、暫定的にそれしかないと思います。
が、あくまで見た感じですが、Jorunnaの仲間のように感じるんですよねー。

見た感覚で決めるのは大変危険ではありますが、
現場で接するときに感じるモノってのもありまして、
なんかゴマフビロードに似ている気がしてなりません。


はい、根拠はないです。


写真


P8200136.jpg

写真の子は小さかったです。
5mmあるかないか。

ボクは数年前からこの個体を
オレンジゴマ
と呼んでいます。

和名としてではなくニックネームですね。




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クロスジリュウグウ2個体が交接・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

1か月ほど前に1個体発見したクロスジリュウグウですが、
つい最近2個体の目撃例があって昨日探してきたのですが、

本当に2個体いました。

以前見かけた1個体の場所から遠くはないですが、
谷を越えるような感じになるので、
一体どのルートであそこまで辿りついたのかが興味深いです。


それに、クロスジリュウグウの成体がこれまで確認されてこなかった城ケ島水域において、
1個体が偶然現れたのならまだしも、2個体目が出現し、ちゃんと引き合うという偶然。

いや、必然。

ウミウシなどの腹足動物は、腹足面から分泌物を出し接地面に擦りつけながら歩行移動します。

同じ種にとってはそれが同じ種を追うための道標となるのですね。

場合によってはキヌハダなど捕食者にとっても道標となりますが・・・・・。

そういう道標があるからといっても広大な海です。
同じ場所に2個体が行きつくことが先ず先で、道標を辿ることが出来るのはその次ですから。

いっぱいいる普通種でないならね。

と考えると偶然ですよね。

人なら運命とでもいうのでしょうか。



P8170015.jpg

交接器が丸見えです。

初めて見たという方もおられるでしょう。

交接が無事に終わり産卵もしてもらい、
城ケ島水域にクロスジリュウグウが安定的に生息してくれるのが理想。


見守っていきたい気持ちでいっぱいです。




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なんかアオウミウシが少ない気がする・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

最近、ボートポイントでアオウミウシの目撃回数が極端に減った気がします。
ビーチでは少し見ましたがね。


今年のこの時期の水温なんですが、浅場とそれ以下でかなり違います。

水底の水温がやや低いままで、その水温は6月後半くらいのモノではないかと思います。

城ケ島岩骨18-22℃
へいぶ根 17-20℃

低いですよね。

陸の気温が高いので上がってからは楽ですが、
いや、むしろ喉が渇いて仕方がないですが、
陸と水温のギャップが例年以上な気がします。



そんなこんなが原因かどうかは分かりませんが、
アオウミウシの遭遇率が減っているように思えてなりません。

例年ですとあちらこちらにいるのですがねぇー。

シロ、サラサ、ウスイロ、ヒロ、この辺りは通常通りおります。
^o^


と、それに気がついてから、最近はもっぱらアオを念頭に置いてウミウシ探しをしています。

我らが温帯域のアオウミウシですしね!!
基本ですからー ^o^v




デザイン③ - コピー

ウミウシハンターズにとってのベースとなるウミウシ

それがアオウミウシです。

足下にいるアオウミウシも綺麗にカッコよく撮れるようなダイバーでいて下さい、という気持ち。


まっ、ガイドする際の対象かどうかはここでは置いときます。
^^;




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嚢舌目がもっとも発展的とな・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

新しい1260図鑑だと、
これまで本の前の方に掲載されていた頭楯目や嚢舌目が後に掲載されています。

魚図鑑も大体そうですが、前から後にいくにつれて前進的、進化的です。


頭楯目の貝持ちなどはオオシイノミガイ準綱に姿は似ているようですが、
分子系統樹で見ると明らかに遠いというのが何年も前に明らかになりましたね。

特殊器官も持っていて、触角という外的要因によって失う恐れのある感覚器は持たず、
右側頭部にハンコック器官なる内蔵された感覚器を持っています。


嚢舌目の多くは摂餌行為から摂取した葉緑体を体表面に溜め込み、
光合成をさせてその養分をエネルギーとします。

この取り込んだ葉緑体はどうも永遠ではないようで、
一定の時間、期間で失われてしまうようです。

そのため、次から次へと摂餌摂取しないとダメなようですよ。

稀に白い、若しくは極端に薄い緑のコノハミドリガイを見ますが、
これは葉緑体を失った状態なのか変異なのかは分かりませんが、
前者の可能性大だと思っています。



P8060017.jpg

コノハミドリガイ

シオグサ類??に着くことが多いように思います。
でなければ、写真のように褐藻類にいることも。

緑藻食ではありますが、ミル類やノリ類に着いてるのを見た事はないです。

ミル類ならひょっとするとエサの対象かも知れませんが。



この時期、いや、今年はこのコノハミドリガイすら数を減らしています。




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こんなの紹介するのはボクくらい??・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

シロサメハダウミウシというとても地味レベルの高いウミウシがいます。

どれくらい高いレベルの地味さかというと、

皆が打ち上げ花火やドラゴンでキャーと喜んでいるとき、
10メートルくらい離れたトコロでひとり煙幕をやっているくらい。
(笑)


さっぱり意味が分かりませんが
(笑)



こういうウミウシです。



P8090112.jpg

これを見てもよく分からないという方も多いかと思います。

このウミウシは状況によっては触角と二次鰓を隠していて、
これが何かの生物であることが認識しにくいのです。

写真の個体がまさにそれ。

しかもこの個体、もう半年くらいずっとここにいます。
ひたすらジーーーっとしています。


こんな穴の奥で長い時間ひたすら動かずにいる苦行。

人間にとっては耐えがたいことですが、
ホストとハウスが同じ場合が多いウミウシにとっては快適な空間なのでしょうー。

あっ、水中なので空間ではありませんでした。
(笑)



こういう地味過ぎるウミウシが結構好きです。




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とってもオモシロイ食物連鎖・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

食物連鎖と生態が一つの画面に収まっています。

先ずは写真ですね。



P8060042.jpg

黄色い画面に黄色いのと小さい黄色いのがウロチョロしてます。
(笑)

黄色い被覆性のサメハダ系コケムシ
黄色いヒララメリ
黄色いヒララメリの卵
黄色いツルガチゴミノ


黄色ばっかりです ^o^;


黄色いコケムシを好んで食べているのがヒララメリ。

ヒララメリは食べ終わって白くなった場所に黄色い卵を産みます。

その黄色い卵を黄色いツルガチゴミノが次から次へと食べてしまいます。

ヒララメリも負けてはいませんよ。
数回産卵して少しでも残す努力をしています。
(いや、努力してるかは知りません、 笑)

ツルガチゴミノがもう1匹きて2匹になってしまいました。

ヒララメリの善戦奮戦も空しそうです。

(笑)



この写真(画)の中に生存保存競争、食物連鎖、生態が観察出来ます。





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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