小さい子パートⅡ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ホソジマオトメは城ケ島水域ですと「へいぶ根」で見られることが多いです。

大抵の個体は既に大きくて80-100mm

まっ、カワイイとかキレイとかの形容詞は似合いませんね。
^^;


そんなホソジマオトメだって生まれて突然大きくなるわけじゃなく、
小さくて可愛らしい頃もあるんです。



P9160255.jpg

これ、まだ10mm弱。
^o^

ちっさーーーーーい!!

すぐ上に見えている八放サンゴの類を食べてますね、おそらく。

前のブログの話と重なりますが、小さいうちはやっぱしカワイイですよね。

このおちびちゃんが先々は100mmのジャンボサイズになるのだから、
果てしなくヤギ(八放サンゴ類)を食べないといけませんねーー。

(笑)


ちなみに、すぐ近くに大きいのが2個体いまして、
交接しておりやした。

また来季、小さいホソジマに会えそうです。





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赤ちゃんはみんなかわいい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ムカデミノは大きくてグロい印象

日本全国にいますね。
あ、北国では知りません。

温帯域と沖縄の南方の種とは容姿がかなり違いますが、
小さい個体もやや違えどどちらも色が淡く綺麗です。



P9260032.jpg

城ケ島水域のムカデミノの幼体

南日本の太平洋側のムカデミノはこのタイプが多いと思います。

まだ小さいうちはこんなに綺麗な個体なのに、大きくなるとどうしてああなるのか不思議。
^^;

いや、成体も青い稲妻のような容姿で実は綺麗なモノですが、
なにか受け入れがたい雰囲気を持つのは、単純に大きいからってだけ??

な気がします。


人間の赤ちゃんを見れば皆が「かわいいーー」って思うのと同じで、
小さいモノに対し愛情やいたわりを人は持つそうです。

つまり、ムカデミノの小さい個体は「キレイ、カワイイ」となって、
大きい個体は「グロい、キモい」となるワケです。


単体そのものの評価ではなく、単なる感覚なんですねー
(笑)

アテにはなりません。
^^;





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フタイロニシキの成長過程・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ボクはここで敢えて「フタイロニシキ」としていますが、それは便宜上且つ私見でそうするためで、
学術的及び知識人的には論が分かれている種であることを前提とします。



薄紫色の体地色にオレンジ色の正中線。
これがフタイロニシキの幼体です。


OI000108~6
フタイロニシキの幼体



これが大きくなるにつれ、模様が変わってくる様をご紹介します。



FB_IMG_1600641544378.jpg

フタイロニシキの成長途中(左)
フタイロニシキのほぼ成長個体(右)



こうやって並べるとこの種の変異ぶりが分かると思います。

これは論を異にするモノではないと思います。




図鑑日本のウミウシでは、本州温帯域で見るニシキとフタイロニシキをまとめてニシキとします。

1260図鑑でも、日本の広域にて見られるニシキとフタイロニシキをまとめてニシキとします。

サイト世界のウミウシでは、更に広範囲で見られるニシキ(模様違い)をニシキ、フタイロニシキは分けています。



ポイントとしては模様ではなく形です。

外套膜周縁部がどこでどのように張り出しているかが分類の決め手のようです。

詳しい内容はそれぞれの図鑑を参照して下されば一目瞭然です。


ここからは私見ですが、ニシキとフタイロは分けてもいいのではと思いますが、ニシキ自体に模様の変異が多く見られることから、現状ではフタイロの模様もニシキの変異のうちと捉える向きも分からないではありません。

しかし、基本的な話ですが、種がその姿形、態様を異にするのは遺伝子による作用に他ならないので、ベースが違うとする以上、明らかな模様の差異は異種と判断するのが適当ではないかと思います。

それは人でいうなら、コーカソイドとモンゴロイド系のように、顔や手足が明らかに違うといった見た目からの差異と、染色体のちょっとした違いから人種を分けるようなレベルかも知れませんがね。

差異は差異です。



という私見から、ニシキとフタイロは別という立場にボクはいます。

もっと言うと、張り出し部分(突起)が共通するが模様の明らかに違うニシキ各種において、
隠蔽種が多くいる気がしています。




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この時季にヒメエダとは・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

更新が遅くなりましてー。
夜になると疲れがどっと出て、パソコンの前に座る気力が全くなかったです。

連休がやっと終わりました。

ゴールデンウィークあり、シルバーウィークあり、現代人は休みが多いですねぇー。

ボクが若い頃は休みなんて週一しかなかった気が・・・・・^^;




今日はなんと、この時季にヒメエダを見つけました。

ヒメエダって水温が冷たい時季のイメージですがね。

違うのかな・・・・・



P9220244.jpg

エダの種類の子たちは地味なのばかりですよね。
ヒメエダだけがやや変わった趣をもつウミウシのように見えます。


オレンジ色の体色と赤い突起を水中で見るととても明瞭に写るので、
ペシッとして宙を舞ってもすぐ分かります。

それはとても小さい個体でも同様

その他の白っぽいエダの仲間などは、水中で時々ゴミにしか見えないことがありますがね。
(笑)

エダの種類全般に言えることですが、そんなに早く動かないので、
写真は撮りやすい種類です。



ここ最近はウミウシにとって厳しい環境が続きますが、頑張って見つけていきたいと思います。





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ロータスは姿も名前も美しい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

以前はセスジミノウミウシにされていたウミウシ。

ロータスミノ

セスジミノからいくつかの隠蔽種が独立しまして、そのひとつです。


写真



P9140136.jpg

レンズをへいぶ根で落としてしまい、マクロモード(標準)撮影

画質が悪いですね。
(笑)

体の背面と側面に合わせて3本の線が入るため、セスジミノのver.と思われていたのですが、
触角と背側突起両方の特徴がまるで違うのですね。

学名もついて

Lotos

城ケ島のへいぶ根で出ます。多くはありません。


他に、ニホンロッシャもセスジの隠蔽種でしたが、これもへいぶ根で出ます。

そういえばそろそろ出る頃ですね。


明日から4連休です。
ボクの活動は日月火です。




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ミレニアム・マツカサがカベイロに変更・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ボクも最近気がついたのですが、マツカサ属だったミレニアムがカベイロ属になっているんです。

日本のウミウシ改訂版から反映されていました。

し、知らなかった・・・・・
なーんて、半年くらい前に知りました。
^o^;



P9160271.jpg

何もこの個体でなくても・・・・・という写真
^^;

とってもとっても小さいミレニアム・マツカサを見つけました。

一応過去最少だと思います。
5mmほど

小さいと何にしても撮る気満々で臨みますよね!!
^o^



ミレニアム・マツカサという和名は分類上の変更が出ても有効なので、
カベイロ属に移ってもマツカサという名を冠しますが、

混乱を避けるという観点からすると、柔軟に変更出来た方がよい。

すなわち、ミレニアム・カベイロ(ナナフシ)


他にも、かなり前ですが、コモンウミウシなんかも属移動しましたが、
コモンウミウシをベースとするコモンドーリス属という属との混乱を避けるために変更が望まれる。

こういうトコロは臨機応変が業界のためであります。




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ムラサキウミコチョウの交接??・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

交接なのか自信はありませんが、2個体がこの体勢でいれば交接と思います。

写真


P9100005.jpg

頭部寄りの側足の下部、腹足に近い箇所に交接器が隠れていたような・・・・・。

そこから突起が出て交接するんですが、頭部のすぐ側面右にある交接器が
相手の頭部のすぐ側面右に対して接続してるとは限らないんですよねー。

これはなんでだろう・・・・・

いびつな交接をするのだろうか。
相手にブっ刺すという一方的な交接が成り立つのだろうか。

はたまた、オス部位とメス部位が違う位置にあるとか。



写真から推察すると、
小さい方の個体の頭部のすぐ側面右側から交接器が飛び出て、大きい方のどこかに入ってるんだと思います。

2個体の間に少しだけ隙間があって、そこに何かが接続しているのが見えます。

これがお互いの交接器による接続だとすると位置がおかしいので、
各々2つずつ持ち、片方は一方的にブっ刺しているとしか思えません。


分からないことだらけなので、もし次回ウミコチョウの交接を見かけたら、
邪魔しない程度に具体的に撮ろうと思います。

各々に2個ずつ写りそうだ。





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ミチヨミノにやっと会えた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

今年初じゃないかなーーと思うんですが、ミチヨミノにかなりの期間会ってないような。

初夏から頭の中にずっと「ミチヨミチヨ・・・」って探してきたんですが、
いるのはマツカサの類ばかり。

昨日ちょっと違うエリアに気まぐれで行ってみたら、

いるわいるわ!!
おるやないかーーい!!

ってか、先日チョロっとアソコ行ったけどなー。
やはりボクの目は節穴です。
(笑)



P9100024.jpg

凄い綺麗なんですよねー
よく見てもよく見なくても綺麗にしか見えない。

でもこれ、超普通種なんですよね。

出るときはサキシマミノみたいにいっぱいいるんですよねー

その辺りが雑に扱われる原因??


伊豆のけいうさんの奥さんに敬意を表して、ボクはちゃんと綺麗に撮りますよー。

^o^v




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平らなウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ヒララメリというペッタンコなウミウシがいるんですが、

たまにその辺を歩いている個体に出会うものです。

そういう時のヒララメリウミウシは、全然平べったくないんですよねー


P8240083.jpg

このウミウシ、他の地域にもきっといるんでしょうが、全然アゲている人を見ないんです。

何でしょう・・・・・存在が知られていない??

そういうこと??

たぶんですが、そんなに珍しいウミウシではないように思います。

珍種ではありますがね。
珍品という意味での珍種。
(笑)

これがホストのコケムシに着いてる時はペッタンコです。

超擬態しています。
^o^

ところが写真のように移動中だと、ぜんぜん体高があるという・・・・・

ウミウシは所詮軟体動物ですね。





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また今年も出た。トレニアウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

去年の今でした。
トレニアウミウシの極小個体が城ケ島水域で出たのは。

今年もまた出ました。

時期も同じ。

個体としてはやや大きめでしたがね。

こんな南方種が2年続けて出るなんて・・・・・
またまた船で連れてこられたようですよ。



P9050026.jpg

トレニアウミウシなんですが、
Goniodoridella sp. です。
今のところ。

でも、どう見てもイバラ属、Okeniaですよね。

触角の後ろ側にヒダがありまして、これはイバラ属に多く共通する形状です。


sp.ですし、どこにも論文がなく絵合わせで分類していると思うので、
近年、コトヒメ属の仲間だった、現イバラ属の仲間(例のアレ)同様、
将来は属を移動するのではないかと思います。


あ、被覆性のコケムシに着いてるのでコケムシ食のようですよ。


コトヒメ属ならカイメンだと認識しています。





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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