今日行ったらいなくなってた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

つい先日見つけて頂いたミナミヒョウモンウミウシ。

この子はジュズエダカリナに着いていましたが、
その他の同色のカイメンに着くこともあるようです。

日ウではムラサキアミメという和名が当てられました(見た目としては秀逸)が、
既にミナミヒョウモンという和名が過去に提唱されていたらしく、無効だとか。


卵を産んでいました。



PA300083.jpg

これに似た種でアオサメハダというのがいますが、
この2種は体表の模様が違うのと、質感も違います。

ミナミヒョウモンは外套膜周縁部が半透明でホストが透けて見える場合もあるのに対し、
アオサメハダには透明感など全くありません。


そういう点において、この2種は別ですね。
卵の形状が同じ、同一のホスト、という共通点があってもです。



ということは抜きにして、ボクはこの手の種が大好きなんです。

で、今日もワクワク、是非紹介しようと思いきや、あれ??

いなーーーい ToT


そっか、昨日産んだ卵がクライマックスだったのか~!!

ってね。

だって、ホストから離れてどこかへ行く理由がないからです。


ですよねー




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ネンプロータ・リビングストイという南方種・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

壁の季節がやってきました。

岩骨の高の壁

フサコケムシがここ数日で大変よく育っています。
ホンの1週間前ではまだまだだったんですがね。

なんだかフサコケムシの繁殖と成長の際、分岐点を見たような気がします。
今年は10月後半ということで。


と、そんな中早速大物が出ました!!


ネンプロータ・リビングストイ
和名だとトウモンリュウグウです。

1-2年ほど前に和名が付きました。



PA280304.jpg

後からのショットですが、これでもちゃんと触角間の白い紋様が見えます。

このような5ミリサイズの幼体時でも紋様があるんですね。

それもハッキリと。

その点がトウモンリュウグウたる所以だと思います。



余談ですが、ネンプロータ属はホヤを食べます。
なのに幼体時はこうしてコケムシに着きます。

何故でしょうね・・・・・

推測ですが、コケムシ食であるタンブヤ属から種として派生、または分裂しつつある属がネンプロータではないかと、
したがって、まだ幼少時にはタンブヤ属の習性が残りコケムシを食べ成長し、
成体になるにつれ生態が少しずつ変化する・・・・・

と、座間味の小野先生とボクで見解が一致しているところです。




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世の中が鬼滅きめつと騒がしい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

鬼滅のなんちゃら・・・・・
わかりません。

何の事だかさっぱり
^^;

見ようとも見たいとも思わないのは変なのかも~



そんなこんなですが、へいぶ根に秋になると出るルージュミノが今年も出ました。

そっちの方がボク的な関心がはるかに大きいのです。
(笑)



PA230211.jpg

キレイな種で客ウケもいいです。

この子は写真にあるエツキイワノカワみたいな平べったい赤いステージが似合います。


あっ、卵を持っていますね!!

しっかりと産んで頂いて、また来年も楽しませてほしいものです。

ウミウシ閑散期の秋にわざわざ出てきてくれるルージュミノは、
大変有り難い存在ですからね!!




昨日水温がまた下がりました。

もうちょっとしたらウミウシも増えてくるかな・・・・・




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今年も出ました、ミニミラ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

今年も出ましたというと余程珍しいのかと思われますが、

いやいや、ミアミラです。
(笑)

あのミアミラなんですが、とても小さいうちを「ミニミラ」と呼んで親しんでいます。

そうですね、10mm前後くらいまでをそう呼んでいますね。



PA220020.jpg

今は全てのカラーリングが薄いカワイイ色ですが、
これが少し大きくなってくると原色っぽくなっていきます。

赤、青、橙などがどぎつく。

ミアミラの大きい個体は、みんなからの関心も薄れてしまう悲しい現実。


ニシキもミカドもそうですが、ミアミラもチビはとても愛くるしく「きゃーー」ですよね!!



毎年秋になるとこの「ミニミラ」が出ます。

彼らが食べるエサは灰色の柔らかいカイメンで、ムラサキウミコチョウ、ヨセナミと同様ですね。

カイメンがあるうちは移動しないので、しばらく観察していきたいと思います。





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超お久しぶりでしたね・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

キカモヨウウミウシが宮川湾のトビ根で出ました。

城ケ島水域でキカモヨウを見るのはこれで2回目。

前回はおそらく7~8年前ではなかったかと思います。


前回もそうでしたが、まぐれ(笑)で城ケ島水域に出た場合、オレンジのタイプですよね。

触角がオレンジという意味。
あと、背面がハイイロイボみたいなやつ。

これです。



PA200116.jpg

触角が緑色で背面がコイボウミウシみたいなやつが南方で出る種でして、
違いを明確にハッキリさせるべき種なんですよね。


これは双方のタイプを採取して精査した上での同定なのかどうか、
ボクはそれを知らないのですが、キカモヨウの南方種と温帯域種の差異は、
地域差の範囲なのか別種なのか・・・・・


ボクは以前から別だと主張していますが、

① 触角がオレンジ  背面がハイイロイボ似
② 触角が緑     背面がコイボ似

この2パターンの違いはどう見ても同種とは思えませんよ。



ただ、生息域が明確に分かれているのが気になるところ。
混生していると地域差と言えなくなる根拠となるのですがね。





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ちびっこが増えてきました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

定番種ですがちびっこがとても増えています。

大きくなるとスルーする種が多いですが、小さいうちはやっぱしカワイイですよねー。


写真はサラサの極小


PA170023.jpg

青いカイメンに着いてましたが、このサラサウミウシは色々なカイメンを食べるようです。

赤いカイメン
灰色のカイメン
青いカイメン

まだあったかな・・・・・


写真にある青いカイメンは、ボクの知る限りあまり人気がありません。

サラサとアカネコモンくらいじゃないかな~~。

とにかくこれを食べる種が少ないので、この青いカイメンはアチコチで手つかずのようです。



今日、宮川湾でゲスト様が、赤いカイメンに喰らいつくキカモヨウを見つけて下さいました。

このカイメンは、カトウイロ、サラサ、シロ、ボブサン、コモン、ミアミラなども食べています。





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タマガワミノの産卵シーン・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

タマガワミノの極小サイズが産卵していたので観察。

思うのですが、ミノウミウシって、たとえ小さくても繁殖能力があるんですよねー。

個体の大小に限らず生殖能力があるのは知っていますが、
ミノウミウシに関しては小さくても産卵をよくしています。


あ、繁殖と生殖は別ね。


小さい個体は若い場合が多く、生殖しても産卵までにはまだ至らないケースも多いそうです。



PA150148.jpg

3ミリサイズのタマガワミノの産卵

たいていこういうヒドロ類の先端に産みます。

この写真からするとあと半巻きすれば完了かな??
小さいサイズの卵塊を産みますが、ひと巻きくらいだったように思います。


特徴的なのは、ここにひと巻き、違うヒドロの先端にまたひと巻きと、
何か所かに産み分けているようですよ!!

タマガワミノの卵を見つけた場合、本体1個体の周りにいくつかの卵塊を目撃しているからです。


しかし、城ケ島水域には比較的タマガワミノが多いですよね。
イナバミノも多い方だと思います。

この手のホリミノタイプが生息しやすい環境のようです。




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これが茶系のコミドリリュウグウ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

写真から先でーーす。



OI000154~7

これですね。

茶系のコミドリリュウグウ。

厳密にいうと茶色には見えませんが、まぁ便宜上ということで。
(笑)

このタイプがフサコケムシに着かないコミドリです。
(城ケ島水域ではですが)

タンブヤ・カヴァと同じような見つかり方をするコミドリというワケです。

エサはコケムシには違いないですが、コミドリリュウグウが着くフサコケムシではなく、
海藻などに固着するタイプのコケムシだろうと思われます。


それとこれらのタイプは、フサコケムシに着くコミドリとはサイズが明らかに違います。

小さいうちはフサコケムシに着いて摂餌し、大きくなるとそこから離れて別のコケムシを食するようになる・・・・・
そういう推測も出来ますがね。
(ネンプロータ属のように小さいうちはフサコケムシ、大きくなるとホヤ)

もしそうだとしたら、タンブヤ属とは一線を画し、食性の決定的な差異という点でマルタドーリス属として分けているのが正解か。


繰り返しますが、コミドリリュウグウはフサコケムシに着く緑系と、別の場所から出る茶系とを採取し精査すべきですね。

違う判定結果が出ると思いますよ。




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コアカリュウグウとコミドリリュウグウの話・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

先日、やや久しぶりにコアカリュウグウが出ましたが、
この種は日ウにて「コアカリュウグウ」と和名が発表されました。

少し本音を言わせて頂くと、コアカという名に慣れないというか、
これまで散々呼んでいた「カヴァ」の方が言いやすいので、
ここでも「カヴァ」と書かせて頂きます。

「ウ」に濁点と小さい「ァ」をタイプするのも面倒なんですがね。
(笑)



このカヴァの生息場所といいますか、発見される場所は、
だいたいの場合陰となるところです。

表面積のある海藻の裏
オーバーハングとなる壁、もしくは段差

エサはコケムシで間違いないとは思うのですが、「コミドリ」ならぬ「コアカ」と比喩して名付けるには発見場所が常に違うのですよねー。

それはつまり、エサが違うということです。



PA040153.jpg

ひどい写真です。
(笑)
ハウジングがダメで曇りますしピンも合わない・・・・・



城ケ島水域ではコミドリリュウグウはフサコケムシに着きます。
サイズも小さく、1mmから15mm

色は黄色、黄緑、緑、濃緑と、あえてこれくらいにしておきます。

というのも、他にも茶色、黄土色、黄金っぽい色、この3色に線の多いタイプと色々おりますが、
サイズが全然違って、多くは10mmから30mmあります。

それと、彼らが緑色系のコミドリのようにフサコケムシに着いているのを見た事がありません。

カヴァと同じように海藻の裏であったり壁の暗がりから出るか、若しくは水底を歩いています。
緑色系は水底なんて歩いていません。


あくまでも城ケ島水域ではですが・・・・・


カヴァと茶色系のコミドリがサイズであったり生息発見場所であったりが似ているので、
うーーーんと考えてしまう要素がいっぱいです。


んで、ボクがこれまでにずっと言い続けているのが、
コミドリが緑系と茶系で別種であり、茶系コミドリとカヴァが大変近いか同種か・・・・・

という主張。

まっ、色見が違いすぎるので同種ではないかな ^^;


触角や二次鰓の色パターン、特徴の具合は同じです。


ちなみに・・・・・
属名については、日ウと世ウがマルタドーリス
1260図鑑がタンブヤで、これはゴスライナーを踏襲してるようです。

カヴァと茶系コミドリがマルタドーリスで、緑系コミドリがタンブヤではないかと思います。
マルタドーリスは他にいないので、食性の不明な点でもピッタリ(笑)
コミドリはフサコケムシ食なので、タンブヤ属として相応しい??

かなーーっと 
^o^;


コミドリについては、緑系と茶系をいくつかサンプリングして精査すべきです。
絶対に別種だと思います。


これ、現場の声。




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これは誰の卵ナリかー??・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

昨日の調査ダイブは、主に「エサ」に視点を集中して行いました。

時節柄出てもおかしくない、いや、出る筈のいくつかの種を探しに、
とあるカイメンを中心に見ていたのですが、

時折目に入るチゴケムシのいくつかに着いていた卵がありました。

複数です。
直径5mm以上


PA070383.jpg

チゴケムシに着くウミウシから考えてみると、

イバラ属のいくつか
エダ属のいくつか
ショウジョウやハナショウジョウ
ミノウミウシのいくつか

このあたりですが、複数あったというのがポイントですよね。


複数ある、すなわち、個体数がある程度ある種だということだと思います。


イバラ属のいくつかについては、考えられるのはヒロですね。
ですが、直径5mmほどの卵塊を産み出すには個体そのものが小さいように思います。

ザ・イバラ、ボクはよく「男イバラ」と呼びますが、彼らは白い卵を渦巻状に産むので違います。


エダ属のいくつかですが、エダの中ではヒメエダくらいしかチゴケムシに着いているのを確認したことがありません。
ヒメエダは黄色い体をしているので「もしや??」なんて思いましたが、
ヒメエダは個体数が多くないので、この卵塊をいくつかの場所で確認できるほど多くはないと思います。


ミノウミウシのいくつかですが、チゴケムシに着いていたこともある種はいくつかありまして、
タマガワミノ
アカホシミノ
ジョオウミノ
スベスベジョオウミノ
ユビワモドキ(ユビワミノのピンクver.)
ですかね。

このうち、タマガワとジョオウ、スベスベジョオウは、ヒドロの先端に渦巻状に白い卵を産むのを確認しているのでそれ以外の筈ですが、アカホシとユビワモドキについては知りません。


個体数の線から言うと、ショウジョウウミウシが可能性が高いかなと思います。

ハナショウジョウもショウジョウも今の時期はそれなりにいますので、おそらく彼らが産んで去ったのかな・・・・・なんて水中で思いました。




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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

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Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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