今季の浮遊系第一号・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

12月になると浮遊系のウミウシがやってきます。

水中を漂うアレです。

今季の浮遊系第一号は「ウキビシガイ」です。

これは翼足目なのでパタパタと翼足をバタつかせて泳ぎます。


PB290162.jpg

水中で安全停止中に撮るのはゲスト様と一緒だと無理なので、
瓶に入れて陸で撮りました。

画質最悪です。^o^;

あっ、もちろん個体は既に解放済みです。


去年は
ガラスウキヅノガイ
キヨコカメガイ
ヤジリカンテンカメガイ

この3種でした。

今年はどんな浮遊系に会えるかな・・・・・

翼足目でない浮遊系のウミウシにも会えるといいですね。

コノハやササノハに



明日は宮川湾なので、浮遊系に出くわす可能性大です。

ちょっと期待~~





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スルガリュウグウのちびの成長を突きとめた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

先日ゲストさんが見つけたリュウグウの極小の不明種。

これがスルガリュウグウのチビだと分かりました。

成長した様子を2枚の写真にて。



PB150273.jpg

当初見つけた極小サイズのスルガリュウグウ。
2mmちょいでした。

まだスルガらしい様子は全くありません。

この写真から10日後



PB250133.jpg

10日後

4mmあるかないか。
こうなるともうスルガリュウグウだと分かります。


成長を追えるって貴重ですね。

この記録をどこかで誰かが今までに撮れたのかは知りません。

もしかしたら初かも??
知れません。


同じ場所、同じフサコケムシにいたので、同一の可能性は100%に近いです。


世界のウミウシサイトにこの2枚を提供するので、いつでも閲覧可能にしましょうね。


こういうのが判明するって、プロとしてとても嬉しい瞬間です。





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タマゴバロニアが元気になってきた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

水温がやや下がってきたのでタマゴバロニアが育ってきています。

もっと下がらないとアチコチに群生を見るまでには至りませんが、
でも嬉しいものです。

年が明けて、かつ早くて運が良ければ、バロニアモの小さい個体に会えますよ。

もうそんなことを思い浮かべる時季なんですねーーー。
^o^



そのタマゴバロニアにジョオウミノを乗せました。

このタマゴバロニアの球体はとても面白くて、フラッシュを反射した際の反射光がロシア語の「Ф」(エフ)のようになるんです。

ま、球体だからそうなるのは明らかなんですが、それにしてもステージとして使える便利な海藻です。



PB220241.jpg

この写真でもそれは見えていますよね。

えっ??
見えてますよ。

探してみて下さい~~。
^^v



ジョオウミノなんですが、今年は少ないです。

何故少ないかは知りませんが、冬の水温と何か関係があるのでしょうかね??

2年連続で下がりきらない水温のせい??

それは分かりませんが、本来の環境に至らないことで種が保存本能を実行する割合が減るなんてことも考えられますよね。


冬の悪影響が半年後の秋に反映される・・・・・


所詮推測ですが、十分考えられます。




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もうワケわかりません・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

擬態上手な動物といえば、代表的なのがカメレオン。
周囲の色合いに自分を合わせて雲隠れしますね。


ウミウシにもそういった要素を持つものがいくつもおります。
カメレオンとの違いは、ウミウシの場合、長い年月の進化が自分をホストに似せていったという点。

いつも食べる好きなホストがあり、その質感や色合いと自分を似せるように少しずつ進化していったのだと推測されます。



PB220198.jpg

これもシロサメハダで良いと思うのですが、同時に疑問も湧いてきます。

ワタトリカイメンに着く個体は質感や色合いがザラカイメンに着くそれと違うからです。

カメレオンのように、その時その時で周囲と自分を好きなように同調させることが出来るならともかく、
ウミウシにそのような芸当というか、体表面の組織が自由自在に色変化するなどないわけで、

この個体はここ、あの個体はあそこ、というように最初から決まっているからですね。

恣意的というか、都合良くなんて出来ません。


と考えると、ザラカイメンに着く種とワタトリカイメンに着く種とでは、同一性に疑問が生じる・・・・・



というボクの疑問。

的を得ている気がしています。




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また赤い子が出た・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ホリミノ科ホリミノ属の仲間

赤い子だからアカイコミノ

と呼んで親しんでいます。


この種は他のエリアでは滅多に出ないか全く出ないにも関わらず、
城ケ島では年間を通して数回出現します。

ボクはほぼ毎回この種の卵を確認しているので、出現数も考慮し、
城ケ島水域での繁殖に成功しているようですね!!



PB190171.jpg

もっとも多く見つかるのは紅藻類からですが、
フサイワヅタやチャシオグサをホストとし産卵しているのを確認したことがあります。

が、やはり紅藻類、ガラガラやカニノテ、ユカリなど、固い柔らかいを選ばずに着くようですね。

つまり、エサはそれらを畑とするヒドロ、コケムシなんだと思います。


赤い個体、赤い海藻に着いている・・・・・


だからって紅藻類を食べてはいませんよ~~~

ミノウミウシだから肉食(外肛動物)です。



念のために  ^^;




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擬態出来てないシロサメハダ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

シロサメハダはホストのカイメンそっくりな質感で、
知識がないと人間の目では存在が分からないのですが、

時々ふっくらした個体に会います。


PB16002411.jpg

ふっくらしたとは、ホストの組織面にペタッと張り付いていない状態を言います。

ホストそのものがエサとなり家となるウミウシも多いですが、
このシロサメハダは本当にうまく擬態しています。

知識のある者が見ればいとも簡単ですが、全く知らぬ者が見ると
「何がいるの?」となるくらい変で且つ擬態上手ですね。


と、そんなウミウシが昨日は分かりやすく鎮座・・・・・

^o^

それも2個
2個とも分かりやすかったです。

卵も産み終えたようでした。
ホスト内に2か所。

これまでの観察記録ですと、この種は数回の産卵をし生を全うするようです。




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ヤマトウミコチョウの仲間が宮川湾・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

宮川湾です。

いや、不思議なポイントですね、宮川湾は。

ウミウシに関してはナカナカ玄人泣かせな場所でもあるんですが、
孫子も裸足な場所でもあります。


ヤマトウミコチョウの仲間が出ました。


PB140076.jpg

ペシッとしたらピロって出たので、いつも通り「ん?なんだろう?」
とすくいあげるのですが、

あ、マメツブウミコチョウかぁ~~
と思って説明もしてしまいましたね。


ところがどっこい、どすこい・・・・・

ヤマトウミコチョウの仲間でした。

なんか違うなーーー、おかしいなーーーという疑問符が正解だったんですね!!


マメツブウミコチョウは体中に茶色い小斑点があるのですが、
写真の個体は横キズが無数にある、という違い。

内臓嚢後部のへロへロな短い突起も特徴ですね。


こんな南方種がどうして城ケ島水域まで・・・・・
台風もない、黒潮は遠い・・・・・


よくぞお越しになりました。
という感じです。




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シロハナガサが久しぶりでーーす・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

2~3ぶりに城ケ島にシロハナガサが出ました。

前回は岩骨でしたが、今回はへいぶ根。

前回岩骨で出た個体はシロハナガサとは違う様子でしたが、
その仲間であることは明瞭で、世ウではシロハナガサとされています。

ま、そのあたりはいいのかなーと。


写真



PB100003.jpg

ボクは常々言っておりますが、枝鰓亜目の類が大好きです。

大大大地味のマツカサ類なんて、他の人がやっつけでしか撮らなくても、
ボクはかじりついて撮ります。
(笑)

このシロハナガサも枝鰓亜目。

触角がある種特徴的なのが共通点でして、刀の鞘のようになっているんですね。

それと、背側突起(背中にある突起類)の表面が鰓の役割をしています。
背側突起そのものが、ではないんですね。

だから「枝鰓」です。


あまり華やかではないイソバナに着いています。
前回岩骨にいた子はハナヤギに着いてました。

ウミトサカ目のイソバナ類やヤギ類に着くようです。




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ガブリエラがいました②・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

前回のブログで、ガブリエラが見当たらずと書きましたが、

いました!!

ちょっとズレたところで埋もれていました。
(笑)



PB080184.jpg

写真はサッと撮っただけです。
^^;


何とかいてくれました。

ここんトコの出物ではこの子が一番レア物です。

お願いなのでずーーーっといてネ!!



取り敢えず報告まで~~




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ガブリエラがいました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島岩骨の高の壁、フサコケムシわさわさのリュウグウ祭り開催中!!

において(笑)、ガブリエラウミウシがいました。

これは完全な南方種ですよ。
関東の海になんかいるワケがない。

先日見つけたリビングストイも南方種ですが、あちらは西伊豆でも目撃例があったりで、
このガブリエラよりはレア度が落ちるかなぁ~という印象。


PB030066.jpg

まだ15mmくらいでしたが、なんかもっと小さい時に流れ着いて
ここでこの場所で育ったかのような雰囲気。

フサコケムシspのモサモサの中心部に鎮座しておりました。



と喜んでいたのも束の間、昨日金曜日に見に行ったら行方不明。

やや大きく移動したか何かの裏側に入ったか、このどちらかだろうと思います。

明日また出てきてくれることを祈っています。


この秋はへいぶ根がダメで、舶来の南方種がひとつも出ない中、
岩骨のリュウグウ祭りでは2種の舶来品が出たので、
なんとか胸を撫で下ろしています。




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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

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Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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