砂中に潜むレア物・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

発見時の同定ではタテジマウミウシの何かというトコロ。

どこからどう見てもタテジマウミウシの類に見えるんですが、聞くとオトメウミウシの類だと。

アカイオトメだそうです。



P4290173.jpg

オトメウミウシ属だと触角に縦のスジがあるのではと思うのですが、写真の個体には見られません。

しかし、タテジマウミウシ属の種にそれがある場合もあります。
(キフチハスエラやホソハスエラ)

タテジマウミウシの類には、どうやら触角の特徴が属を越境してくる種がありそうですね。

オトメウミウシの類には例外はないようで、みな触角に縦のスジが入ります。



写真の個体は砂の中から発見しました。

砂地に棲みついてるから砂地でよく見かける、これは当たり前の話で、タテジマ属の種は砂地が多いです。

逆にオトメの類は岩礁域が主ではないかと。



触角の特徴と生息場所からではありますが、アカイオトメはタテジマじゃないかと思うんですよねー。
(以前からの同定を支持したい)










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ミスガイも随分減ったもんです・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

以前は城ケ島ビーチの砂地にはミスガイがかなりいました。

まぁ、いても「埋まってる」ような見てくれなもんですから、あまりガイドする気にはならないアイテムと言えばそうでしたね。

それにそこそこ大きいですし。
^^;

コンシボリ(城ケ島では未確認)やベニシボリらと比べると、地味度が数十倍はあるか、なんて。
(笑)


でも顔はカワイイんです。
^o^



P4240203.jpg

つぶらで小さな目が正面にふたつ並んでいると好感度が高いようです。

コスタシエッラ(オオアリモの類)もそうですよね。
メチャメチャカワイイです。

女子ウケ高し~~!!


ミスガイは大きいと色見が地味な茶色ベースになりますが、小さい時は淡いブラウン、肌色のような感じで、こちらは本当に綺麗ですよ。

それに、軟体部も大きいと茶色ですが、小さい時はやや透明感があります。
「やや」ですがね。
^o^;

軟体部周縁の青白い輝きも、大きい個体では鈍い色ですが、小さいと蛍光的です。



と、そんなミスガイですが、ここ数年はそれほど多くの個体数に出会えていません。

これは何の影響でしょうかね。。。





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レア種の交接・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

正確に言うと交接じゃないかも知れない。

交接器の交換は見ていないからです。

それを無理に確認して撮影しようとすると、刺激で交接を止めたりと不成立な可能性があるからです。

こういうレア種にはいっぱい卵を産んで貰いたいですもんねーー
^o^;



本日はこのアミメイバラを4個体も確認しました。

これには驚きました!!

先月末に1個体目を発見した際、周辺にその個体の卵がいっぱいありました。
それを見て「パートナーが必ず近くにいる!!」
という推理と希望とともに別個体を探しましたが見つからず・・・・・

そんな「フリ」があるもんですから、先の1個体目の近くでこの2個体を発見した時は、
「パートナー見っけ」
という気持ちでしたよ。

^o^



P4230012.jpg

いやぁ~~~4個体もいたなんて、凄いな~~~

エサは分かってるので、移動させながら半ば飼っていこう~




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アリモは城ケ島では結構レアです・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

もうずっと何年もそうなんですが、城ケ島ではアリモウミウシをあまり見ません。

春のみ出現するのですが、1個体か2個体か・・・・・

先日見つけた個体、なんだか丸まってます。



P4170023.jpg

このようにバロニアに着いてることがよくあります。

バロニアもエサなんでしょうかね。
食べてる様子は確かにある
(ように見えます)

数日間程度はこのままバロニアの群体に着いてるので、やはりエサなんだと思っています。


ただ、他の場所では色々な藻類から観察されているようですので、幅広く食す種かも知れませんね。

しかしながら、緑藻類に限定して幅広いのか、プラスして褐、紅藻類も含めて幅広いのか(そうだとすると相当な雑食)、そのあたりは城ケ島水域のみでの観察では判明致しません。。。





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フェイスブックと重複しますが・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島ビーチにて観察

写真をアプリにて上下に貼り合わせて見やすくしました。



Collage 2021-04-1908_44_28

パッと見た感じですと両方同じ??って思うんですが、下の個体は触角が全く違います。

触角というのはウミウシにとっての重要な器官でして、目があまり見えないウミウシにとっては外からの情報を得るためにとても必要です。

という重要感覚器官が異質であると常識的に異種なんですが、この上下の個体はその段階で異種。



上はサラーム(バエオリディア・サラアミカ)でいいと思います。

問題は下の個体ですが、撮影時に感じた触角の違和感から同定も出来ずにいたところ、世界のウミウシの木元さんから「イロミノに近いのでは」との助言を頂き納得。
(スプリッラ・ブラジリアーナ)

確かにそちらに近いです。
間違いない。



問題は、「イロミノ」ではなさそうな点。

イロミノには体中に白い細点がありますが、写真の個体では確認できません。

背側突起の色はエサ環境の影響もあるので最重要視はしませんが、横縞な感じは同様ですね。

顔にある白い紋様、これはイロミノというよりサラームミノの方です。


つまり交配して誕生した個体か・・・・・
はたまた中間のような個体が別種として存在していたのか・・・・・

これを観察例だけでひも解くのは無理です。

それに、交配という事実が属を飛び越えて行われるのかをボクは知りません。
科が同じとはいえ、あくまで同属間だという認識です。



DNA解析と分類が身近になればな~~~と思う瞬間が常にボクらにはあるんですよね。






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コソデフリソデソデノシタ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

題名は全く意味なし
(笑)

以前は不明ということでフジタの仲間にしていたと思います。

が、よくよく見ると、色の濃淡はあるが色合いの特徴は同じということで、コソデになったと思います。


P4170007.jpg

もうちょい体の周縁部に橙色の部分が強いと見比べるべくもないのですが、触角の先端の色、体躯周縁部、前部にある髭のような突起、これらの色が淡いですよね。

色の濃淡は個体差もあることですし、生息環境で変わる場合が多いので、そこに囚われると分類を誤ります。


触角先端、前部突起、二次鰓先端、これが黒い
体中に黒色班、散らばる橙の小班
前部突起は6本

というあたりで~~


コソデですね。


春はいいですね。
出現するウミウシのバリエーションが多い。





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オオアリモの集落・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

オオアリモはビーチの砂地の藻場に生息します。

毎年多くの個体が確認され、それこそ足の踏み場に困る場所もあったりしますが、
今年は、いや、2~3年前あたりから数を減らしているのを感じます。

今年は特に藻場の面積が小さい・・・・・

で、やはり早い段階からオオアリモを目にすることが少なかったです。


先日やっとオオアリモの集落を確認しました。


半径10センチほどの範囲に15~20粒ほどがかたまっていました。

本来はそういう集落がアチコチに10も20もあるんですが、今年は今のところこの1か所のみです。



P4110034.jpg

可愛らしい目をしています。

たまらなく愛くるしいのでボクは好きです。

エサはまさしく藻です。
(コアマモ)



明日は海へ参ります。




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ヒララメリが出始めました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

昨日びっくりしたのが、ヒララメリが例のコケムシに4個体へばりついていたこと。

あんなに1か所に群がるみたいな状況は初めて見ました。

このウミウシ、ちょうど今くらいの時期から冬になる前くらいまで、結構な頻度でお目にかかれます。

お目にかかれますと言ってもこの様子・・・・・あまりウケは良くないです。
(笑)



P4120054.jpg

この写真のように移動中である場合、まだ個体を立体的に撮れるので
「見れます」

これが壁に被覆するコケムシにへばりついてる状態だと、上から撮ったワケの分からない丸いモノ
になります。
(笑)


このウミウシは体がとても固いですね。

体表面を骨片が覆っているそうです。

なので普通の柔らかいウミウシよりも水中での落下速度が早いです。
これも特徴ですね。

写真を見てわかるとおり体高も低いです。

べたーーーっとしています。

ヒララメリ(平)たる由縁でしょう~~~





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クチナシツノザヤが出たなんて!!・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

野毛のニケの花やんが見つけてくれた超大物

クチナシツノザヤ

いや~~ビックリです。なんでいるんだ??って疑いしかない。
(笑)

城ケ島は色々なウミウシが出ますが、残念なことにミズタマ属の種がほとんど出ません。

ミズタマウミウシは少ないが出ることがあります。
それすらも3年前の冬を最後に出ていませんが・・・・・



P4110054.jpg

実際に見るまで信じられなかったですが、
こうしてバッチリ撮ったので信じます。
(笑)

この写真を見ていると「ん?」と思うのですが、タマミルに着いているヒドロを食べている??と推察してしまいます。

クチナシツノザヤの目の前に2本の細いヒドロが見えますね。
このタイプがクチナシ本体の下敷きになっているタマミルにも着いていると推察しています。

この推察が当たっていれば、彼は城ケ島水域においてはエサに困らないぞーー!!

ってね。



明日も見てきます。

いるかな・・・・・




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ザ・フジタも第1号・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

フジタウミウシもいました。

先日からいる地味なフジタの仲間と一緒にいましたね。

なぜ一緒なのかは知りませんが一緒にいました。
(笑)

気になるのが卵。
随分と産んでましたが、あれがジミー(仲間)のモノなのかフジタのモノなのか分かりません。

つい先日はジミーが2個体いたので、ジミーの卵だろうとは思っています。
(その後ジミー1匹はどこかへ消えました)

ジミーが1匹消えてザ・フジタがやってくるという・・・・・これはありがたい!!
^o^/



P4070078.jpg

このフジタは数を減らしているのではないかという話。

生息環境がクロコソデと同じだそうで、クロコソデは外来種で、日本固有のフジタを追いやっているそうです。

ここ数年フジタをあまり見かけない、逆にクロコソデは結構見る、これがそうなのでしょうか・・・・・


年に1回くらいしか見ないフジタが岩骨にいました、

という話。





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

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Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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