写真は出せませんが・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

砂地の話の続きですが、カスミミノ系も多く見られています。

否、多いとは語弊がありまして、基本的に低確率で見られるのがカスミミノ系なんですが、それが時々見られる、という意味で「多く」と書いています。

話は最初から変わるんですが、かなり前、クロモドーリスに属していたコモンウミウシが産卵の形態がゴニオブランカスのそれだということで、そちらへ移動したという話がありました。

産卵の形態・・・・・卵の状態のことを指しますが、とある属である以上、一様な形態ではないかと誤解してしまう節があります。



そこで話は戻って・・・・・



カスミミノ系の各種の卵は形態がかなり違ってバラバラです。



P6300197.jpg

ここでその特徴を書くことは生態系の保存のため出来ませんが、少なくとも、写真の個体「カスミミノの仲間」と本家カスミミノの卵の形態は全く違います。

ケイウミノのそれも全く違います。

ハンミョウと掲載写真の種の卵の形態は似ていますが、密度というか色見がやや違います。


と、このように、同属だからといって卵の形態が同じかといえばそれは肯定できるモノではなく、その推定を以って属を同定するのはかなり乱暴な話ということになります。



カスミミノ系の場合、形態ではなく「産み方」、これは同じと言えるでしょう。



それを根拠と出来るのかどうかはボクは知りません。。。





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砂地味ウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島の梶の浜ビーチ

岩礁地帯と砂地に分かれます。

岩礁地帯、いわゆる磯場は水深がとれる時間帯ならスクーバで入っていけまして、探せるならそれなりにウミウシもいてオモシロイです。

砂地はですねぇ・・・・・
砂地味ウミウシとボクは名付けましたが、大物が現れることもあれば、写真写りの良くないウミウシもいたりしますが、名の由来はウミウシの派手さとかではなく、探す作業そのものが地味であることから、砂地味ウミウシと呼んでいます。



P6070012.jpg

最近はその砂地味ウミウシに力を入れています。

ガイドじゃないですよ。
ボクの興味や疑問、確認作業を日々更新しているのです。


写真はサラサウミウシ

砂地にポツンといることが多いのはコモンウミウシ(今日も3個見ました)ですが、サラサを見たのは珍しいですね。
普通は岩礁地帯にいる普通種です。



と、サラサはさておき、今の時期、砂地味ウミウシでは頭楯目のウミウシが主役となります。

少しずつ疑問が解決したり、また新たな疑問が生まれたり、地味でいてナカナカのエキサイティングさです。

しかし、その姿はやはり地味でしかないので、ガイドには到底向きませんね。
^o^;





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ワケが分からなくなってきた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

キセワタに夢中・・・・・いやいや、夢中ではなく霧中
(笑)

五里霧中


城ケ島ビーチにはヤミヨキセワタとタソガレキセワタが混生していますが、ヤミヨキセワタが多数かと思いきや、実はタソガレキセワタが多いのかも知れないというお話・・・・・

研究者様からの意見です。

まだ詳しくは書けませんが、ヤミヨキセワタは文字通り真っ黒、闇夜なんだそう。
でも個体差があるといけないということで、いくつかの個体からDNAをとって調べて頂けます。


あ、先日いくつかのヤミヨだかタソガレだかを研究者様に送ったんです。
それについてのことを今日はブログに書いております。



P6250009.jpg

これだけ黒くても、正中線の黒い線があっても、まだ斑模様であると。
ボクらからすれば、これはヤミヨキセワタとしか思えないんですが・・・・・

どうなるのだろう



P6250023.jpg

これなんか、話にならないくらいタソガレキセワタなんでしょうかね。

生息環境(食性含む)で色は変わることもあるので、こういう場合のためにもDNAの採取は欠かせませんね。




P6250087.jpg

卵をどこで産むのか・・・・・

先日はフェイスブックで、体の中央部分の前部と後部の継ぎ目のような箇所・・・・・ここからかと誤解した書き込みをしてしまいました。
が、砂中から取り出したばかりの個体には、卵塊がキセワタの頭部あたりから出ています。

頭部先端ではないにしろ、頭部が一旦卵塊のバルーンの中に入っている状態からすると、頭部に近いどこかの箇所から排出された卵塊をバルーン状、もしくは筒状にするため、頭部の丸みを利用して膨らませたかのような状態の卵塊を作り上げる・・・・・こういうことなんだろうと思います。



キセワタ、面白いぞ!!!
(笑)




マニアックな世界に興味を抱いたアナタ・・・・・

ウミウシハンターズまでご連絡を。。。





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足下のアオウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

最近も引き続きおもしろいウミウシが出ていますが、今日はウミウシハンターズ的なお話。

ウミウシハンターズのスローガンに
「足下のアオウミウシも綺麗に撮るウシラーさんでいて下さい」
というのがあります。


これは、「アオなんて」とか「レア物しか興味ない」という趣向、方向性とは反対となるものですが、これが大事かなと思っています。

アオウミウシは本州の温帯域においては基本ウミウシです。
言葉を変えると「いて当たり前」

なので、どうしても粗末や適当な扱いにしがち・・・・・


基本・・・・・これはいつの世もいつまで経っても大事なことで、基本があるから応用が出来、レギュラーがあるからイレギュラーがあるんですよね。

従って、アオウミウシなんか、ではなく、アオウミウシもちゃんと撮ってあげよう、こういう姿勢でいつまでもいましょうね、というのがウミウシハンターズのコンセプトなんです。


お分かり頂けましたか???
^^;




P6070003.jpg

ビギナーさまからベテランさままで、細かく対応させて頂いております。

時にはその時の参加者さまのレベルなどで個別の対応をさせて頂くことが御座いますが、だいたいはお受け致しますので、お気軽にお問い合わせ下さい。




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城ケ島で2回目のお久しぶりさん・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

タオヤメミノがいました。
これはサガミミノの類でしてクセニア属の仲間です。

ずーーっと前に1回岩骨の壁で見ました。

当時は「随分と透明なサガミミノだな」としか思わなかった子です。
和名だってもちろんありませんでした。


綺麗ですよ。
これ。



P6190032.jpg

この赤いヤギ類の仲間は高の壁に結構着生しています。
なので観察はしてきましたが、なかなか出会えなかったんですよね。

この子は間違いなくこの赤いヤギの仲間のポリプを食べていると思います。

写真を見ても分かる通り、画面左の方のポリプ(黄色い部分)は食されたのかなくなっています。


翌日、同じ場所に行ったのですが、残念ながら消えていました。
ですが、今後も観察、調査を続けていくべき種が増えましたね。


これまでにも、おそらく城ケ島で定期的に出現していたのかも知れません。



そう言えばナマハゲさん、すっかり見なくなりましたが、こちらも探していないからだと思います。
意識していこう。。。

タマミルウミウシ、こちらも探しているのですがナカナカ・・・・・
エサ場は毎回チェックしているのですが。。。





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キセワタは奥が深いんじゃなくただ謎・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

今、キセワタが熱い!!

(笑)

いや、そうでもないと思います。
^^;


城ケ島でもミドリムシ(ヨウコミドリムシと大瀬崎では呼んでます)発見。
発見というか、ボクは毎年あれを見ています。

が、今まであれがミドリムシだとは全く思いませんでした。
(笑)


そして、そのエリアに巣食うキセワタがいることも・・・・・これは今年気がつきました。



P6140113.jpg

大量のミドリムシ
ヨウコミドリムシ(何故ヨウコと言うのかは知りません。ただ呼んでるだけ??)がウジャウジャいます。

これらの生態は完全に謎です。
だって、あのエリアにこれだけの量のミドリムシが食べる何があるっていうんだい???
という疑問しかないです。

そしてこのミドリムシたちを食べるだろうということで、今話題のキセワタがこれ!!



P6140071.jpg

タソガレキセワタ

これはミドリムシとともに採取して、とある研究者さんに提供する段取りとなっています。
これには投稿サイト世界のウミウシの木元さんも関わります。

上のミドリムシが大量にいるエリアにこのタソガレキセワタが巣食うのがその切っ掛け。

まっ、おそらく間違いないでしょう。


ただ気になるのが、タソガレキセワタと若干のヤミヨキセワタが混生しているだろうという点。
いや、本当にヤミヨキセワタなのか、タソガレキセワタのいち形態の個体なのかは不明。

なので、ヤミヨ???と思われる個体も数点提供してDNAを採って頂きますね。




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ジョウガシマキミドリミノ(笑)・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

正体不明のミノ
謎ミノですが、とても地味です。

地味なのでジョウガシマを冠するのもよいよい。
(笑)


ちょっと昔はもっとワサワサいましたが、ここ数年はあまり見かけなくなりました。

黄緑色のミノウミウシ
出会う個体全てが極小です。



P6090068.jpg

背側突起が黄緑色で、その先端は白、触角と口触手は体地色と同色で、それぞれの中心に線がほぼ先端まで入る。
という特徴。

これ、日本海側でも見られているようですね。

城ケ島水域でも水温が低い時でないと見られないので、やや北方の種なんだろうと思います。

アカエラミノにやや似ている感があるので属もそちらかも知れません。



まぁ、どちらにしても地味な印象しかない種です。

もう季節的に出なくなるでしょう。





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アオspが夏を告げる・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

アオウミウシの仲間が出ました。

これを見ると夏がくると感じます。


P6120060.jpg

初めて城ケ島で目撃されたのが2年前と、何とも最近の話なんですが。

その時の強烈な印象がそうさせたのかは知りませんが、これを見ると夏がくるんだと思ってしまいます。

実際、晩春初夏から秋まで見られてきたんですよねー。


乳白色の被覆性のカイメンを好みますが、昨日は何もせず放置したので、うーーーん、やはりお引っ越しさせれば良かったとちょっと後悔してます。



アオウミウシの仲間で和名はまだありません。

2年ほど前、ノルウェーの学者に個体を出しましたが、その後のリアクションはまだないです・・・・・

一度エサ場に着くとかなり長く見ることが出来ます。
が、埋まったような状態になるので、画的には残念で仕方ないモノになるでしょうーーー。
(笑)





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昔はシロイバラの亜種ないしイバラの仲間・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

昔はシロイバラとは違う別種として扱う図鑑があったため、この写真の個体を別としていたモノです。
ボクもそれに倣っていました。


これ


P6090031.jpg

これは今ではシロイバラです。

当時はこれをイバラの仲間としていました。

触角後方の根元が茶色くくすむ、体表もところどころ茶色い、こうしたことからですが、これは単にシロイバラが大きくなるとこういう色合いが出てくる傾向にあるということで、別でも亜種でもなく同種なんですよね。


シロイバラは小さいうちは真っ白です。

大きくなってくると色が出てくる、写真の個体のように茶色くくすんでくる、これはボクも現場でよく見るので賛成です。

同じように小さい個体でも、ムツイバラはもともと茶色い要素を多く持つ種ですね。



ウミウシは色でとやかく言うのは間違いのようです。
ボクもそう思います。

それよりも、触角や二次鰓を除いて、線、色の配列、これらの方が分類上重要だそうです。
最重要はDNAとして、その理科理化学的な分野を除くとしたら、そうなるのでしょう。





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おやおや、珍しい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

エッグイーターも色々いますが、今日見たのは城ケ島では珍しいです。

記憶では3回目。

トモエミノ


P6080126.jpg

何の卵か分かりませんが食べてます。

食い荒らしたような感じですもんね!!

おそらくクルクルっと2回転くらいした卵があったんだと思います。

この海藻に産みそうなのはホリミノの類でしょうか。。。
ジョオウあたり


ムシャムシャ食べるのは仕方ないとして、この卵の主の種がまたたくさん繁殖して観察できることを望みますよねー。

なので食い尽されると残念・・・・・自然のことだから仕方ないけど。



それにしても食べ方がキレイではないですね!!

あちこちに白い点々が散らばってます。

まるで茶碗にご飯粒がいっぱいついてるみたい。

ちゃんと一粒残さず食べないとお百姓さんに悪いでしょ、という昭和の諫言が聞こえてきそうです。


画面には写ってませんが、右の方にもう1つ卵の渦巻がありました。

次はそれを食べるんだろうけど、超ユックリ食べて週末までいて下さい。
(笑)





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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