なんとなく7月が終わる・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

7月も城ケ島水域の海に入り浸っているうちに時は過ぎていきました。

なんとまぁ・・・・・早い・・・・・

そして暑かったです。
^^;

ひたすら暑かったという印象。
口癖が「バカか??この暑さ」でした。
(笑)



城ケ島の岩骨にアカイコミノ(通称)が出始めましたが、昨日は2個プラス2個の4個体を見ました。

プラス2 ??
敢えてそう書くのは、2個はいつもと同じ大きめの個体で、残りの2個が極小というワケなんです。

一つは1-2mmの極小
もう一つは水中では全く気付かないほどのミクロサイズでした。

という意味で2プラス2
^o^v



P7300017.jpg

この写真が実におもしろい。

極小のアカイコミノ(中央)にすぐ目が行きますが、やや左にミクロサイズのアカイコが見えます。

はい、水中でこれに気が付くほどの視力をボクは持っていません。
(笑)

サイズは推定で0.3-0.5mmでしょう。


それと、アカイコミノに挟まれた形でワレカラが幅をきかせています。

このワレカラはさすがに水中でもすぐに気が付きまして、ひたすら撮影の邪魔でした。
^o^

ついでに・・・・・・中央のアカイコミノのちょっと下に小さいドロノミもいますが、もうそこには触れないでおきます。
(笑)



という意味において「驚きの1枚」です。





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貝持ちは分からない・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ケ島ビーチの貝持ちを集中的に見て回りました。

この手の貝持ちが「ウミウシ」のカテゴリーから外されたのが数年前ですが、そもそも「ウミウシ」というカテゴリーが学術的にはなく通称的なグループ名でしかないので、え?別にいいじゃん、となります。
(笑)

オオシイノミガイ準綱の種がそうですが、今日ここにアゲる2種もその中です。


まず写真



P7280182.jpg

コシイノミガイと卵塊
それの螺塔側から撮りました。



P7280211.jpg

オオシイノミガイ属の仲間と卵塊
それの螺塔側から撮りました。


この2種を見て思う通り、貝殻にさしたる違いがないように見えます。
そのため螺塔(先端の渦巻状部分)を撮りましたが、違いはなさそうです。

軟体部(体)にも違いがないため、この2種は同じじゃんか!!となりますが、卵の形状が全く違うんですよねー。

何それ??

・・・・・・・・

卵の形状が違えば種として大きな違いな筈ですので、この2種は別であると推定できますが、個体の外見上の違いが中々見当たらないというのも珍しいです。

これは個体を採取して研究機関に送った方が良さそうです。



ん??
というか、上と下の個体が実は上がオオシイノミガイの仲間で、下がコシイノミガイかもしれないぞーーっと。

という勘違いもあり得る・・・・・・・





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ピンク顔のモモガオミノ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ハクセンミノの仲間

ピンク色の顔が特徴的で、ボクはこれをモモガオミノと呼んでいます。

ブリーフィングでもこれをお伝えしていますよね。
ご存じの方も多い筈。
^o^

間違えてはいけないのは、これは愛称としてボクが親しみを込めてそう呼んでいるだけで、正確には学名のない和名もない種です。



P7250004.jpg

顔が桃色でしょ??

はい、桃顔ですのでモモガオミノ ^-^

和名提唱はしてないので悪しからず。

似合ってますけどね!!
^o^v



どちらかと言うと春から秋にかけてですかね。
極端に水温の下がる頃ではなく、若干水温の高い頃に多く見られるように思います。

城ケ島水域、とりわけ岩骨にて多く出会う種で、宮川湾ではどのポイントでもあまり見かけることはないです。





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アカイコミノ見っけ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

通称「赤い子」

アカイコミノ

夏になると出るんですが、先日センターさんが1個見つけたという報告を受けてました。

今日は2個体見っけ。

池ちゃんガッツポーズが出ましたよ!!



P7250041.jpg

ホリミノ属の仲間

これは城ケ島名物ですね。
他所ではあまり出ないようです。

城ケ島水域というより、城ケ島の岩骨にて年間数個体出ます。

着く海藻にバラツキがあるのですが、大抵は紅藻類ですね。


モジャモジャのなかにいます。


夏ノ風物詩 





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海が青いとやはり気持ちいいですね・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

どぼーーーーん!!

うわっ、青いじゃないかー、と瞬時にして思った青い潮。

城ケ島水域でも年に数回は出会う青い潮。

気持ちの良い海でしたね。
^o^/




おせち料理に欠かせない「伊達巻」

あっ、伊達巻を見つけた・・・・・と思ったら、先客がその伊達巻を食べてました。



P7220104.jpg

ピンク色の小さいのがふたつ、「伊達巻」を食べています。
(笑)

何のウミウシの卵か分かりませんが、ツノヒダミノが2個体、黄色い卵を喰らっていました。

ツノヒダミノはエッグイーター、他のウミウシの卵を餌にします。

実はウミウシの卵だけでなく、キチン質?? の卵を産む巻貝の仲間全般の卵を食べるようですね。



伊達巻は卵で出来ていますので好きな人は多いでしょう。

ウミウシ界の伊達巻は、ほとんどのトモエミノ属の子らの好物のようですよ。
^o^




あ、青い潮もアゲておきます。



P7220004.jpg





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宮川湾にてもうひとつ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

宮川湾と言えばこれ・・・・・みたいなイメージの種

ボク的にはですよ(笑)


写真


P7170028.jpg

ミサキヒメミノの仲間
レオストゥレトゥス属の仲間

学名の方は「ザ・ラテン」って感じがして読めない。
日本人には読めない。
(笑)


とある海藻に固着するヒドロを食すため、それを隈なくチェックするといます。

今では宮川湾だけかな・・・・・

以前は城ケ島にもいましたがね。
ハウスがなくなってしまったのでもう出そうにないのです。

宮川湾にはまだまだあるので、毎年春から夏にかけては期待出来るんですよねー。



ホリミノ科の仲間なので、このように背側突起がプックリしていて、そしてその形状には個体差が大きい。
そういう種です。





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三浦半島で初めての観察・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ボクは初めて・・・・・です。
そういう意味です。
(笑)

三浦半島においてトウヨウモを見るのは初めてです。

この種は伊豆という印象がとても強い。

城ケ島水域にて観察できるとは思いませんでした。

場所は宮川湾のトビ根です。




P71700111.jpg

クロモ、ヒメクロモはこれまで出ました。
たいていチャシオグサに着いています。

トウヨウモも生態的には同様で、チャシオグサに着き、食べ、産卵もします。

なので、しっかりとした茎に、ある程度の長い背丈のチャシオグサでないと着かないようです。



初物はうれしい。

城ケ島水域に出る初物はうれしいです。



とりあえずご報告まで。

明日は城ケ島ボートです。





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大好きなタマミルウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ボクが大好きと公言するウミウシはいくつかいますが、その中のひとつ、タマミルウミウシが今は見られます。

丸い背側突起が何とも言えず可愛いんですよね。



P7120042.jpg

今年はフサイワヅタがかなり繁っていまして、ちょっと前からチェックをしてきたんですが、まだチェックしていなかったフサイワヅタの群生を覗いてみたら、ちょこんと鎮座していたのが1個体目。

その後、周辺のフサイワヅタを凝視してみると、いるわいるわ・・・・・

群がってました。
^o^


大小さまざまなサイズのモノがおりますが、被写体としては良い色合いのウミウシです。

ただよく動くんですよね。
結構足も速いですよ!!


よく見ると、緑色の背側突起に青い斑点が混じるのが分かります。

よくご覧くださいませ。





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さりげなく映る眼点・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

数年前までは城ケ島の岩骨の深場へ行くと、岩の表面にかなりの数のサガミミノがへばりついていたものですが、今はあまり見なくなりました。

昨日はポツポツ見ましたね。
増えてきたのかな??

いや、以前ほどではない。


それはいいとして、ウミウシにも目があるんですよ。
それを知っている方は多いと思いますが、ウミウシにだってあるんです。

ただ、ほとんど機能していないと言われていますがね。

とは言ってもそれは種によって違いがありまして、割と見えている種も結構いるのは事実です。


それにはポイントとなることが2点あると思っておりまして、一つは目の位置、もう一つはライトを当てた際の所作です。


まず写真


P7100006.jpg

サガミミノですが、目が映っています。

ミノウミウシの類いは眼点が触角根本の横にあるのがほとんどですが、こうして写真に写りこむほど明瞭な眼点を持つということは、イコール見えている、とも言えます。

そして位置。
前方や側面を捉えることができる眼点の位置も重要。
ここにあるということは何らかの利用方法があるものと考えられています。

それに実際、ミノウミウシにライトを当てると、嫌がっているかのように避けようとする仕草をします。

これが間違いなく光を認識している証拠ですね。


イロウミウシの類いの眼点は触角後方の上部に埋没しているのがほとんど。
写真に撮ってもかろうじて映り込むか、ない??とも思える種も多いのです。

これでは使い物になりませんね。


嚢舌類や頭楯類なども目は割と機能していますよ。
嚢舌類は光合成に光を必要とするせいかも知れないし、頭楯類は触角を持たないので、それぞれが持つ感覚器官と眼を情報収集のツールにしているようです。





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ツララガイだろうけどわからないとしか言えない(笑)・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

分からない貝がまた出たんですが、この辺はキッチリと数を採集してDNAから写真から体系的整然とやらないとダメ。

本当に分からない。

僕が持っている貝の本では情報量として足りないというか、知りたいところの情報は得られない。
あ、本としてはとても優秀なんですがね。

ただの巻貝はジャンル外なもんで。
^-^;



P7020302.jpg

ツララガイだろうと・・・・・
^o^;

貝の形状と後方の巻いている部分、螺のトコの形状で見るしかない。
軟体部は他の同属、もしくは近似種もきっと同じだろうな、としか思えない彼ら。


城ケ島のビーチの砂地、あそこら辺はきっと色々な貝がいるんだろうと思います。
殻も多いし。

まっ、ほとんどがウミウシとは関係のない「ザ・貝」ですがね。
(笑)


そういえばカイコガイの類も長らく見てないな・・・・・
正確に言うと、生体に会ってない。


ゲスト様のない日にタンク1本を「貝」に使おう。
^-^;




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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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