今年はアオがとても多い・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ウミウシって何か得体の知れない、いや、理由の分からない増減とか出現の周期があるように思います。

これは何なのでしょうね???

水温や潮の動きなどのマクロ的な要因でその年の出現数に影響を与えるのだろうという推測はありますが、それに頼りすぎるとあまりにも安易というか平易な考え方かも知れません。


じゃ、他にも考えられる要因ってありますかね???

経済原論的分野の用語じゃありませんが、マクロ的よりもミクロ的に何かあったりするのでしょうかね・・・・・


例えば、

ウミウシにも個体差があるという前提で、繁殖力の低い個体同士の交接が続いたために、その遺伝子を受け継ぐモノが増え、また生命力の低い繁殖が繰り返される。。。

とか、

とある地域においてはその他要因(環境汚染、自然による破壊、人為的破壊など)によって個体数を急減させることによる繁殖の著しい低下。。。

など。。。


前記の方は進化学の観点から見れば十分にあり得ます。
簡単に言うと、弱いモノが消え強いモノが残る・・・・・この過程で得た教訓のような要因を消化克服するという進化。

これを自然淘汰と言うでしょう。


後記した方については論を待ちませんね。
これは外的要因がなくならない限り再生は望めません。


という、種に視点を向けたミクロ的要因による影響。


このようにしてマクロ的ミクロ的に見ていくと、いくつかの原因が分かるのかも知れません。

すぐに、「潮が」「水温が」ではないというボクの従来の主張はこういうことです。



PB280117.jpg

アオウミウシが今季はとても多い。

去年は少なかった・・・・・

一昨年はまあまあ

数年前にも多い時があった。


という周期がここにある。。。



個体数が増える
生存のためのエネルギーの枯渇
つまり環境収容力の低下による減少絶滅

そして、進化学的に優性を持ったモノが残り、環境収容力が回復した世界で個体数を増やす。。。

これもあり得るが、スパンがとても長くなりそうだ。

エテ公がヒトに進化したように

^o^;




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顕鰓ウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

顕鰓ウミウシ類などというカテゴリーがあります。

これは別に分類学的なカテゴリーではないので、ああそうですか、という具合に覚えておいても良いです。


顕鰓なので顕著に鰓が出てるという意味。
鰓が出っ放しということ。
リュウグウやフジタなどがそのタイプです。


これに対して隠鰓ウミウシというのがあって、これは鰓を引っ込めることができるタイプ。
アオウミウシなんかが代表例です。

一度引っ込められるとしばらく出てこない種も多いので、フォト派さんとしては細心の注意が必要ですよね!!
^^


じゃ、これは???



PB260038.jpg

顕鰓ウミウシの典型です。

頭部から尾部、そして鰓の特徴、これらが顕鰓ウミウシですね。

リュウグウやイバラ属、コトヒメ属などの類いは一切二次鰓を動かせない、つまり引っ込められません。


それに対してイロウミウシ科の種などは鰓を隠せるモノがほとんど。
ツヅレ科の種もそうです。

が、完全に隠すことは出来ず、若干引っ込むけれども出たまんま、という種もいくつかいます。
ツヅレ科にそういう類いが多いかなと思います。


鰓はウミウシにとって生命線ともいえる器官で、これを守るために引っ込めることが出来る種類がある一方、引っ込めることが出来ない「写真のような種」などは非進化的なのかといえば、それはまた違うのだろうと思います。

それはつまり、特徴として体地色と同じであったり、体の背面に存在する突起などと区別がつきにくい形状や色合い(デザインと言ってもいいかな)であったりなど、引っ込められないが故の進化がそこにはあるんですよねぇ。




ま、分類学上の云々ではないので、余談として。。。
^o^





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一体何があったんだ!!!・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

今年はカトウイロ、愛称カトちゃんの当たり年です。

当たり年というのはつまり、際立って多くの個体数が確認されたという意味で、それは主観的な感覚ではなく、客観視して多いということです。

夏前にはソコソコのサイズの別個体が10個以上は確認されまして、なんと、今は2-3mmの極小個体が10個程度確認できています。


なんじゃそら
^o^;


カトウイロは全国的に見ても珍しい種で、そんな種が一つのポイントでたくさん見られることが凄い。

いや、一つの種がそこで安定して繁殖すれば、まぁーその結果は当たり前なのかも知れませんが。




PB230091.jpg

昨日見つけた個体は1mmちょいでした。
写真のです。

^-^

きっともっともっといるんだろうなぁーー、実際には。

^^;


城ヶ島でもへいぶ根でいつも確認されるのですが、ここまで多くの数を見たことはありません。

そういう意味で今年はカトちゃんの当たり年です。

カトちゃん的には環境が整っているので、もしかすると来年以降もあり得るかも・・・・・

ですね ^-^





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タスジミドリガイが嬉しい・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

城ヶ島ビーチでのウミウシ探しはかなりネチネチしないといけないのですが、端から端までペシペシしてると何かは出ます。

今回はタスジミドリガイが出ました。

ペシっとして一目で分かる見たことない感。
(笑)

あ、城ケ島では見たことないってやつです。
南の方では何度も見てまして・・・・・はい。

^^;



PB200122.jpg

基本的に南方種のミドリガイです。

ボクはこれを沖縄本島、石垣島、サイパンで過去見ていますね。

そんな種が城ケ島で出るなんて・・・・・って、実はいずれ出るだろうなーーって思っていたのも事実。

それは漠然とした予想だったのですが、大当たりぃぃぃ。
^^


なんかね、このミドリガイを見ると、サイパンの水底に眠るゼロ戦の残骸を思い出すんですよねー。

あの光景から視線を砂地にズラしたらこの子がいた!!!
みたいな
(笑)


なので強烈に印象づいているミドリガイなんです。

^o^



この時期の砂被りビーチにしては、最近は良いモノが結構出てくれて、ナカナカ健闘していると思います。

と言いつつ、今日は外海からのウネウネが入ってきていて、とてもとてもユラユラでした。
^-^;

揺れ揺れはダメです。

厳しかった・・・・・
(苦笑)






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やっと見っけ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

やっと見つけました。

探しに行く時間もガイド中のタイミングもなく、そして海況条件も合わず、遅ればせながらという今季・・・・・


クロスジリュウグウのチビ


今日だけで3個見つけました。

岩骨の壁の3分の1も見てないので、あと3分の2には何がいるのだろうーーって期待しかない。
^0^/



PB180043.jpg

クロスジリュウグウのチビは秋になると毎年出ます。
複数個体が。

珍しくはないのですが、これが出ないとリュウグウが始まった感も出ないので、そういう意味で火付け役というか、短歌でいうところの季語みたいです。


今のところ

コミドリ
サガミ
ミドリ
トサカ(クロスジspか)
クロスジ

の5種です。
ちなみに全てチビなのは当たり前。

旧オセザキリュウグウとスルガのチビを見つけたいな。

個人的には一番好きなのが旧オセザキで、黄色っぽいのと緑のがいるんですよー。
^-^





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1DIVEこれ1個・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

動かない・・・・・
このシチュエーションがよほどお気に召したのか、動かなくなりました。

ゲスト様
^-^;


サガミミノがいたのでアヤニシキに乗せてみました。

以前から背景や下地が撮影では意識するとのこと。

それならばご希望にお答えして・・・・・となりますよね!!

^o^




PB150147.jpg

アヤニシキは水温の低い冬から育ち始め、春に最盛期を迎え枯れていきます。

と、通常はね。

夏も秋も通して枯れずに残るのもいて、その場合は写真のような濃い色をしています。

アヤニシキは生息環境で質感が変わるらしいですが、冬に成長して春枯れるモノとこの写真のモノとが同じとは思えませんね。



下地という点からするとボクもよく使わせて頂いております。

ウスバワツナギソウ
アヤニシキ
キヌハダ
フタエオウギ
タマゴバロニア
ミル類
エツキイワノカワ

いつもお世話になっております。
(笑)




明日も綺麗に撮って頂けるように配慮と工夫をしよう。
^o^




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凄いな。また出た・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

モモワミノというレア物がまた出てくれました。

白ver.
ピンクver

ふたつのタイプがありそうですが、目撃例が少ないのでそれは未だ不明です。

が、世界のウミウシと過去の城ケ島の個体を見ていると、白ver.の方が多そうです。


昨日も出た個体はこれ。




PB120308.jpg
.
大差はなさそうですが、中腸線が明らかに桃色です。

中腸線は消化線なので食性で差が出るワケですが、エサとなる何かしらのヒドロ類が少なくとも2種類以上はあると考えて良いのでしょうかね。

もしそうでなければ、ミツイラメリやゴマのように色彩パターンがあるタイプということになります。


まだ何も分からない。


目撃例が少ないし、世界のウミウシに掲載されているモノのほとんどが城ケ島産です。




ビーチもそこそこ出物に期待が出来そうです。
しつこく精一杯ネチネチペシペシすればですけどね。

^o^





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今年はまだ着かないエッグイーター・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

シロサメハダという異質な擬態系ウミウシがいまして、城ケ島水域はかなりそれが多いのですが、普段ならこの時期になるとこれらが産んだ卵塊にツノヒダミノやツルガチゴミノがよく着くのですが、この秋はまだ見ません。

あっ、でも春にはかなり見ましたね。

ずいぶんとゲスト様に紹介した気がします。


それにしても擬態上手です。

見たことがないゲストさまにこれをお見せするときは、毎回大変です。
^^;



PB040009.jpg

3個のシロサメハダが着いています。

分かります??
^o^;


彼らはこのタイプのザラカイメンやワタトリカイメンに着いてその内側の繊維組織を食べ、そこで繁殖活動も行い生涯を終えます。

これまでに何度もその中で死んで溶けかかってる個体を見てきました。
つい先日も死んだのがいたっけな・・・・・

1個いれば気が付くと2個3個と増えていることが多くて、そうするとあっという間に卵塊がカイメン内側のアチコチに出来上がる・・・・・



いつも変わらぬ活動が狭い範囲で繰り返されています。



シロサメハダは地味ウシの中でもレベルが上の方のウミウシですよ。
(笑)





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シロミノの小ささ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

過去イチの小ささです。

最初コトヒメかなぁーーと思って撮っとくかぁーくらいの気持ちでしたが、コンデジ画面を覗くとシロミノだったという・・・・・
^^;

えーーっそんなに目が悪いの???
なんて言われますが、はい、目は悪いです。

いや、でも、このシロミノは2mmでした。

普段見かける個体は5mm以上ありますもんね!!




PB040155.jpg

触角を前後にフリフリ揺らしながら前に進むのが特徴。

その触角もハロゲンランプみたいな球状のモノが先端についてます。

シロミノはシロミノ属だったと思いますが、あ、今、世界のウミウシを見ましたが、やはりそうでした。

ヤマトミノというのもシロミノ属にいるんですね。
知らなかった。

ですが、これ、何回か見たことあるぞ!!

時々ある、「あ、あれか」と他の個体だと思ってスルーするというやつです(笑)

ビーチで出たことありますね。




台風がなくなり嵐が減ることで海況が安定します。

すると、ウミウシのような小さいベントス生物が活発になるんです。

何故かと言うと、環境が安定してエサになるような固着生物も増えるから。

それは、この時期なら代表的なのがミノ系です。

実際に増えてきた感じがします。



多くの方が水温水温と口をそろえて言いますが、それは間違いですと言うのが以前からのボクの主張。

ウミウシにとって良いのは低水温ではなく環境の安定です。

という話をゲストの皆さまにさせて頂いてるからか、認識を改める方が増えてきました。

^-^




それにしても11月は暇だなぁー

ゲスト様募集 (笑)





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カトちゃん保育園・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

カトちゃん保育園発見の報です。
(笑)

レア物である筈のカトウイロが城ケ島ではレアではないのですが、昨日新たに5個の激ちびカトちゃんがいる場所を見つけました。

めちゃくちゃチビです。
^-^



PB050152.jpg

画面に印はしないので、皆さんで探してください。
(笑)

小さい個体が5個張り付いています。



カイメンもちゃんとあるので、しばらくいそうです。

が、結構食べ盛りなので、5個もいると枯渇が早いかも・・・・・

そうなる前に引っ越しのお手伝いかな。

すぐ近くに同じカイメンがまだたくさんありますけどね。




プロと一緒にウミウシ探しをしましょう。





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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