ビーチの砂地味ウミウシ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

砂地味ウミウシ

じみうしの季節

ジミウシです。
^o^;


地味にネチネチやって出るジミウシ

職人の技ではあるのですが、なかなかお客様的にはウケない??

そんな感じがしています。
(笑)



P5270282.jpg

マメウラシマ

砂地味ウミウシの中では出会う頻度の少ない貝持ちウミウシが早速出ました。

この種は年に数個しか見ません。

よって、この1つを引くから残りあと数個です。
(笑)(笑)



この種は独立した科と属で、マメウラシマ(Ringicula)の仲間数種しかいないようですが、分類のもっと上の上、綱にマメウラシマ準綱(Ringipleura)があり、ここまでくると裸鰓目のほとんどがこの下に入るんですよね。

以前はオオシイノミガイの類いでしたが、その後の分析で裸鰓上目との近接が確認され、現在はこの準綱の下にマメウラシマ上目、裸鰓上目があります。


裸鰓上目の種を分子系統解析すると、高度でここにたどり着くというだったんですね。

ベースです。




この種は何個見つけても全て極小

砂漠で塵を拾うような・・・・・






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またまた頂きました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

アオミノを頂きました。

また。
^-^

葉山ダイビングサービスさんからです。

そこの杉木くんとは仲良し。

「流れ着いていたら教えて」といつもお願いしているので、今回で2回目です。



しかーーーし・・・・・

この種は弱るのが早い。
恐ろしく早い。

相当ナイーブです。
ホント



P5280108.jpg

交接器部分が見えます。

まん丸なのが開きっ放し・・・・・

これ、状態としてはよくありません。

なぜなら、生き物は自らが弱る気配を感じると、本能として生殖活動を行い子孫を残そうとするので、このアオミノが交接器のある部位を全開にしているということは、その本能の実現を期していると推測できるからです。



前回のアオミノも、交接のあと急に弱まったのでした。



頑張って欲しい。
まだ「これが見たい」というお客様がかなりいらっしゃいます。

その全員には無理でも、少しでも多くのお客様にご覧に入れたい。


そんな思いが強くあります。






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そろそろ出る頃と思い・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

春が終わる頃、つまり夏になる前に出るウミウシ、スミレマツカサが出ました。

ここ数日探していた種です。



P5240199.jpg

この時季になるとオレンジ色のスズランのようなヒドロが増え、これをホストとするウミウシが出現するのですが、スミレマツカサもそのひとつ。

これは水温がぐーーんと落ちる頃くらいまで続きます。



撮りづらいのが難点ですが、バシッと決まればとってもキレイな画が出来ますよ。

^-^

ボクはこの種がとても好きです。




さて、海の中が少しずつ夏の香りを漂わせています。

ウミウシも夏バージョンが少しずつですが出始める頃です。

引き続き、ウミウシ探しをプロ目線で行って参りましょう。


^o^





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アオミノの交接・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

せっかくなのでアオミノの記事が続きます。

昨日の朝、アオミノ2匹が交接していました。

時間にすると1分程度です。


写真


DSC_0686.jpg

ここで注意があるのですが、ウミウシは通常、体の右側から交接器を出して交わるのですが、写真を見ると左側に見えますよね??

これはアオミノ自体が天地逆、つまり逆さまに浮かんで暮らしているためで、右にある筈のモノが左にあるかのように見えるのはその為なんです。


という前提で


結構細長い交接器なんですね。

背側突起???が前方の部分が長く大きいためなのか、お互いの交接器がある程度長くないと届かないことが理由なのかと考えてしまいます。

それと、お互いの体形を維持したまま交接器だけを伸ばして交わるんですね。
ミノウミウシは体が柔らかいモノの場合、綱のように絡まる形で交接する種が多いんですが、アオミノは違うようです。



興味が尽きないですね。


こういう飼育や観察によって得る知識は貴重です。

もちろんですが、ある程度の期間だけにしておいて、その後は海に帰します。

ご覧になりたい方には海に持っていきますよ。

^-^






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アオミノを頂きました・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

4月末に続き、今夜またアオミノを頂きました。

葉山で打ち上げられていた個体数匹を分けて頂き、明日以降のお客様にお見せ出来ることになりました。

また、このブログを読んで下さっている方でご覧になりたい方がいらっしゃいましたら、早速ご予約下さいませ。


残念ながらあまり長持ちはしない種のようです。



P5190236.jpg

今見ているのは腹面。

以前、そう教えられました。

ですが、何が何だか分からないですよね。

水面上には背面を出すことなく、もしそうなってもクルーンってすぐに元に戻ります。


実際にやってみました。
(笑)



写真のモノはバケツの中の個体を撮りました。

皆さまにお見せする際にも同様な方法によるモノと思います。








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夏に向けて・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

もう5月中盤です。

気温も水温もジワジワち上がってくる頃ですね。

水中ではアオなどドーリス類の交接が多く見られる季節です。



P5160009.jpg

アオやシロ、サラサ、フジイロ、ハナイロやその他多くのドーリスの類いは、晩夏から1年が始まるように思います。

晩夏に極小のそれらが見つかるようになり、次の年の夏に向けて成長し、5-7月くらいで交接と産卵を行い、夏に尽きる・・・・・

このパターンではないかと観察をしていて思います。


ドーリスにも色々ありますが、城ケ島水域においてはこの繰り返しではなかろうかと。


秋になるとアオやシロ、サラサの1-2mmがアチコチにいるんですよねー。
^-^

定番とはいえアソコまで小さいと、お客様に紹介するようにしています。
^o^




水中ではかなり楽しくウミウシ探しが出来ています。

ネチネチが大好きなネチラーさんにはたまらないかと。。。
^-^/






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うーーーん・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ガーベラとサクラは同じヒドロに着きますが、正確に言うとサクラはガーベラが着くヒドロにも着きますが、なので2種が同時に着いていることもしばしばです。

ちなみにスミゾメもいたりすると、3種同時なんてことも。

^o^


で、ガーベラとサクラは色は似ていますが、背側突起の特徴が異なります。

ガーベラはエノキ茸のようで、サクラは先端が尖がっています。


写真



P5130015.jpg

しかるに、キミは誰だい??

って話
(苦笑)


こういうタイプを過去に何度も見ているんです。

ちょうどガーベラとサクラの中間みたいな突起をもつやつ。

これってどちらなんでしょうね??



交雑は起こり得る2種だと考えていますが、とうぜんこのタイプが交雑種かどうかなんて分かりません。

ひょっとすると、これもガーベラなのかも知れませんよね。

写真の隅に同じタイプの種がいくつか写っていますが、どうもサクラと混生もするようですね。

これはホストが同じという以上の出来事です。



通常、同じ種が同じ場所に群れ固まるメリットは、外敵からの防御と繁殖のしやすさだと言われています。

これらメリットがある程度大きくないと、同じ種が群れることによるエサ資源の枯渇という悲劇の方が重視されるのが自然界です。


と考えると、同属異種とはいえ交雑可能な種同士であれば混生はします。




だからナニ???

なんですが、それにしてもこやつは誰だ??

(笑)





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今じゃレア物のガーベラ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

岩骨の深場に今年も出ました。

ガーベラミノ

この種は以前ならムシするほど群れていたものですが、いつの間にか出なくなり、今じゃレア物です。
- -;



P5140032.jpg

エノキみたいですね。

それこそ、以前はエノキミノウミウシとか呼んでませんでした??

^-^


しばらくいて下さいネ。

温帯域では出なくなった北方種を皆さんに是非紹介したいので。




今夜はこの辺で。

明日また書こう。





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霞を食べて生きているという・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

粗末な風体で山に篭り、霞を食べて生きているという仙人。

妖術や霊力をもつという・・・・・

仙人



えーーっと、ウミウシのセンニンは全くそんなことはないのですが、粗末っぽい風体は的を得ているかな??
(笑)

地味ウミウシ界のトップスターです。

センニンウミウシ



P5110104.jpg

こう見えてあの鮮やかなセンヒメと同じグループなんですよね。
^^;

確かにセンヒメとの共通点だらけです。

触角
二次鰓
全体の形状
体の固さ
重量あり

他のウミウシのように体をくねらせたり折り曲げたりが出来ない程度の固さを持つのがセンヒメ属。

それと、他のウミウシに比べて質量が高いのか、重量があるのでよく沈みます。

貝持ちのように。

骨質的な何かで体が出来ているのかも知れません。


とまぁ、その辺は置いといて、レベルを超えたこの地味さには敬意を表しますが、昨日までの香港のお客様方にはウケていました。

「おおおおお」という声が水中でも聞こえましたよ。
^o^



よくロストする種なんです。

重いしゴミに紛れるとワケわからなくなるし・・・・・

失くさないで良かった。
^-^





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今年もこれ多し・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

長年この子を見てきていますが、一体何者なんでしょうかね??

以前はサクラミノとアカエラの交雑種としてきましたが、まだその疑いは持ちつつ、ハッキリとは分からないのが現実です。


これ



P5050037.jpg

じーーーーっと写真を見ていると、この種がアカエラとサクラの中間種であることが想像できます。

想像できます。

ボクには。
(笑)


何に多く着くかと言うと、どこにでもいくらでもあるヒドラでベニクダウミヒドラの仲間だと思いますが、岩盤に着生するタイプのヒドラで、丈は高くなくせいぜい大きくて10センチほど、当然コロニーを形成しており、ヒドロ根から多くのヒドロ花が出てそれぞれがプランクトンを捕食するタイプ。そのヒドロ花、もしくはヒドロ芽を食べているのが写真のウミウシです。

サイズがとても小さいミノウミウシなので、ヒドロ花から出ているヒドロ芽を食べている可能性はありますね。
このヒドロにはアカエラもサクラも着きます。

口触手先端まで伸びる白い線はアカエラの特徴です。

体の正中線上の白い線はアカエラにはない特徴、サクラミノにはあったりなかったり。
これもそもそも怪しい部分なんですが。

触角先端まで伸びる白い線はアカエラの特徴。

アカエラにある無数の白い斑点はこの種にはない。



サクラとアカエラの交配は幾度か見たことがあって、交雑種の存在に違和感は持っていません。
が、実際にこの写真の種がそうなのかは、もちろん定点観察や飼育したわけではないので分からずといったところ。

これは採取してDNAをとっておくべきでしょうね。



サクラミノに正中線上に線を持つタイプがいますが、まずアレを疑え・・・・・なのでしょうかね???

^^;

アレのチビだったりして。

どちらにしても交雑の可能性大だと思っています。





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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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