小ぶりの久しぶりさん・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

お客様のマナミさんが見つけて下さったセンテン。

前回城ヶ島で見たのが7-8年前なので、ヤバいくらい久しぶりです。
^o^/

南へ行けばアオウミウシ的な位置づけのセンテンですが、ボクが知る限りセンテンイロが城ケ島で出たのはこれで2回目。

たったの2回ですよ。
この長いスパンで。

なので興奮しました。
^-^;



P7290028.jpg

よくぞ見つけて下さいました。
^-^

通常、ボクがお客様を喜ばせて差し上げるのですが、ボクが喜んでいました。
(笑)

南方の普通種ですが、ところによっては嬉しい南蛮渡来モノということになります。


例えば、
アオウミウシが沖縄で出たら大騒ぎ。

アオ 遠方ヨリ来タル 楽シカラズヤ

と、孔子も騒ぎますね!!


(笑)





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今年はサミドリモが出てる・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

去年一昨年と全然見なかったサミドリモですが、今年は結構出てるようです。

サミドリモ
Placida Daguilaensis

なのでミドリアマモやツマグロモと同じ属です。

んで、世界のウミウシでこのサミドリモを見ると、ミドリアマモと同種の可能性について注意書きがあります。


ということで、サミドリモとミドリアマモの5mmサイズの個体を並べてみました。




Collage_2023-07-23_07_14_03.jpg

上・・・・・サミドリモ
下・・・・・ミドリアマモ

この2個体はハッキリと識別できるほどの差があるので、その点で正確性に欠ける、もしくは絵合わせ的に見比べていいのかという問題点を前置きしておきます。

というのも、この2個体の中間的な個体も実際存在するからです。



何回か前のブログにてサミドリモについて触れています。
そちらもご覧ください。



一目瞭然なのは触角と背側突起の細さ太さですね。

長さも違うように見えます。

体中を覆う緑の線が、下のミドリアマモでは緑色の小斑点の集合なのに対し、サミドリモのそれはちゃんと緑の線です。


触角と突起先端が白いのは共通。
背側突起には白い斑点がいっぱいなのも共通。
マユハキモだかイトゲノマユハキだかに着くのがサミドリモですが、ミドリアマモも時々それらに着く。

と、この3点でしょうか。
迷わす点は。



このサミドリモとミドリアマモは大きさを整えて採取し精査ですね。

精査して比べたいモノがたくさんあります。

^o^






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これも精査すべき種・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

なんか最近続いてる分類的な話。

ボクはウミウシ専門のガイドであって学者じゃないので、分類のことをとやかくは言えないし、言っても不確実な論なのでどうかと思います。

が、人より多くの機会を得てウミウシ観察を長年行ってきたので、見地というか思うところは多い。



んで、この種。

クマドリミノ



P7220038.jpg

ヨツスジミノ科の仲間

属まで落とせない未記載種は実に多い。
いや、未記載種なのに「とある科」に入れていることこそ凄いと思いますが。

^^;

昔はアオミノ科(Family Glaucidae)でした。
そこから色々なタイプが派生したのが何年か前で、この種はヨツスジ科に入れられたのですが、これ、もちろんサンプルから精査したワケではないです。



特徴や形状から見るとケラマミノ属の類いに見えるんです。
Samla

規則正しく左右に並ぶ背側突起
長い口触手
触角が摺葉状

ってね。
なんかSamlaの中に入りそうなクマドリミノです。


これも採取してデータを取った方が絶対に良さそうだし、そうすべきです。

だって、いっぱいいるんですもの。。。

^-^;






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これも不明種・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

よく「アカエラミノ」じゃないんですか??
と言われる種がいます。

色彩パターンは確かにアカエラ似なんですが、もっと言うと、触角や口触手の中央に白線があり、それが先端まで伸びるのも同じ。

瓜二つとまでは言いませんが、パっと見アカエラだと誤解しますね。


これ



P7220032.jpg

よーーく見るとアカエラにある背側突起の白点が、写真の種は短白線です。


アカエラの最大の特徴である体中のラメのような白点が写真の種にはなく、破線だらけの模様が多く存在します。
写真の種にはよく体の正中線に白線があるが、アカエラにはそれが全くない。

これらの差は個体差なんていうレベルではない差異です。




生息環境が似通っていてる、いや、ほとんど同じであろうというのが観察による見地ですが、とにかく採取して精査してもらいます。

この個体でまだ2個目のサンプル提供なので、もう少しあると良いかと思います。

1個2個で上手くいけばいいですが、ナカナカそうもいかないと聞きますしね。



少しずつ色々と不明が明らかになるといいですね。

そうなればとっても嬉しいです。
^-^



ウミウシハンターズの池田は、もといイケちゃんは、単なるウミウシガイドではなく、ウミウシを扱う専門家の立ち位置で励んでいます。

皆さま宜しくネ。

^o^v






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わーい、ツノバネミノ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ホントに「わーーーい」ってなるウミウシです。

毎年毎回そうです。
(笑)

以前は春のフクロノリシーズンになるとよく見たものですが、近年は年に1-2個しか見なくなりました。

そんな種

ガーベラと同様、近年レア物になったウミウシです。




P7190140.jpg

触角がポイントですね。

トゲでもなくヒダでもなく、何と言うか家の軒みたいですし、トーテムポールみたいでもあります。

ボク的にはそうとしか言えませんが、何かいい表現があるかしら??

けして「バネ」ではないと思うのですが・・・・・
^^;



レア物です。

しばらくはご覧に入れられますよ。
^o^





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これも未記載・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

ウミウシの世界には実に多数のウミウシがおりますが、かなりの種がいまだ未記載。

しかも、よく観察しているのに未記載という種がとても多いのです。

まっ、ここ数年、いや、この10年20年で研究が進んできた分野ですからね。

ダイバーが増え、ウミウシを生物としてのウミウシと認識するようになって、徐々に世に出てきたからです。



さて、城ケ島水域に多いこの種、実は未記載のウミウシなんです。

いわば不明種。




P7170097.jpg

シロサメハダ

和名のみ提唱されてそのままの種です。
未記載なので当然学名はありませんし、図鑑やサイトによってイソ属であったりカイメン属であったり。

この手のモノにまで手を広げる余裕はサーシャさんにはないだろうし、いずれお伺いを立てて採取しようかなと思います。

その前に聞くだけは聞こう。

^^




ボクはウミウシ専門店のウミウシ専門ガイドですが、ガイドの枠から一歩出た「ウミウシ専門家」として活動しています。

協力者というか、親しい仲間にロシア人分類学者のサーシャさん、サイト世界のウミウシ運営の木元さんがいます。
あっ、あと教授の朝川さんも。

みなさん、宜しくネ!!

^-^v






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よく分からないモ・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

たぶんサミドリモという個体

ミドリアマモと同種という見方もされていますが、パっと見は似ていますが違う特徴があります。


写真


P7160172.jpg

ミドリアマモはずんぐりむっくりというか、触角や背側突起が全体的に太いですが、サミドリモに関してはそれらがシュッと細くて長い。

これが一見して分かる大きな差です。

言ってしまえば太いか細いか。

これが悩ませる原因なんですよね。


分類するのに太いか細いかで分けられることはないですから。
個体差かも知れませんしね。


このサミドリモは5mm

ミドリアマモの5mmも先日たまたま見たので載せましょう。

これ



P7140111.jpg

同サイズでしかも5mmとなると、この種にしては大きめです。

そしてこのサイズにして上の写真と下の写真の差です。


全然違いますよね。


城ヶ島ビーチに出始めました。

^-^v



明日も頑張ろうー。






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同じ相模湾なのに・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

相模湾のアチコチに生息するキイロウミコチョウですが、三浦半島ではそんなに見掛けません。
いや、滅多に見ませんと言った方が正しい。

葉山や逗子など三浦半島付け根あたりではよく見るようです。


伊豆にも多いですが、大瀬崎では目撃例すらないとか聞きました。
先日の浮島や宇佐美にはいっぱいいたのにね・・・・・


同じ相模湾でも地域によって違うんですよねー

不思議とは言わないけど不思議です。
(笑)



P7120044.jpg

ウミコチョウの類いは以前は3属いて、新潟の新種、Enotepteron(アカボシエチゴ)が何年か前に記載されて4属います。

どれもが形状に大差がなく、細かいところの差、内臓嚢突起や水管様突起にちょっとした外観上の差がある程度で、外套膜を翼のようにして泳ぐ仕草を見せるのは共通しているという話です。

話です・・・・・

だって、全部のその仕草を見たことはないし。
^o^;


以前、なんかの映像で水管様突起から何かを噴出してるのを見ましたが、二枚貝のように入水管、出水管とかあるのかな??

それじゃ二枚貝か。

ウミウシは巻貝の仲間ですが、巻貝にも水管はありますからね。
貝殻の下部に形状もあります。
中身の出るトコ。

水管が水管様にある、ない、は別としてもね。



にしても何故城ヶ島ではキイロウミコチョウが滅多に出ないのか・・・・・

環境的にはいてもおかしくないのですがね。





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完全に主役を奪われた・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

撮りたいモノにピントが行かず、画面に映し出された割り込み者に持っていかれるという・・・・・

あっ、ツルガチゴ!!
と思って撮ったつもりが、脇から出てきた甲殻類ちゃんにやられました。

^^;



121212.jpg

ワレカラはガヤとか海藻のヒドロによく着いています。

エサがそれなのかは知りませんが、それら刺胞動物に寄り添って生きている感じがしますね。

身を隠す場所ということかも知れません。


それなので、ウミウシの住処とも一致してしまうんですよね。

だから写り込む・・・・・


これはウシラーの皆さんがよく経験することですねー。
^o^



ちなみにこのワレカラはメスだと思います。

特徴的に。

幾度かお越しになった東京大学臨海研究所の生徒さんがご教授下さいましたっけ。。。






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分類学者さんと・・・・・ウミウシならウミウシハンターズへ

アレクサンドル・マルティノフさん(以後サーシャさんと呼びます)が日本に来て、ホリミノ属とフジエラミノ属を主に研究しているとこのブログで紹介しました。

1年間の長期滞在

彼とは友人関係なので、その研究の手伝いをしています。

といってもサンプルの提供ですが。。。


昨日夜遅くメールをして、今日の夜遅くでも会おうかという話に・・・・・彼は夜遅くても全然平気で返事がすぐきます。
^^;



今回のサンプルはこの類い

前々回のブログで書いた種です。



P7080228.jpg

ミサキヒメミノの類い

と言いたいところですが、これってホシアカリじゃない??
とも言いたい。

体中にある赤っぽい斑点や触角の色合いがそう思わせます。

^^;

ホシアカリは生息環境が様々で、岩場のヒドロにも着くし海藻のヒドロにも着く。

ミサキヒメミノは岩場にはいませんね・・・・・

以前から疑問だったこの見た目の種を今回はいくつか採取したので、これとミサキヒメミノの仲間(写真とは別)の複数を届けてきます。


今夜遅くに。

秋葉原の路上で待ち合わせ。

ウミウシ狂いのロシア人と日本人のジジイ二人が夜の秋葉原です。

(笑)(笑)(笑)



ちなみに写真の子がホシアカリなのかミサキヒメミノの類いなのかは精査して判明しますが、これがミサキヒメミノ属の別種の可能性もあると考えます。

つまりホシアカリに似てはいるが別・・・・・ということ。

この意見はサーシャさんにも伝えてあります。

また、ホシアカリは実は未記載なので、案外ミサキヒメミノ属かも知れないという意見も我々にはあります。







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神奈川県三浦半島の城ケ島と宮川湾でウミウシ探しを専門とするダイビングショップです

umiushihunters

Author:umiushihunters
神奈川県の三浦半島先端にあります城ケ島と宮川湾にて日々ウミウシ探しに邁進するダイビングショップのブログです。

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